「ミラフィオーリ2021」に250台の欧州車! コロナ禍だから見直される新しい屋外カーイベント
イベントは、参加すると決めた日からイベントの始まり
初めて参加したミラフィオーリ、実は毎年トークショーに出演しているモータージャーナリストの嶋田智之氏に誘われたのがきっかけで参加することになった。ゲストとしてトークショーに誘われたのである。
そこで、ミラフィオーリの前日に嶋田氏とふたりで、静岡のガレージに預けてあったチンクエチェントに乗って、名古屋まで向かうことになった。そう、私にとってのミラフィオーリは前日から始まっていたのである。
●イベント会場へ向かうときから楽しい!
静岡駅で新幹線を降り、向かった先はチンクエチェントを始めとするフィアットやアバルト、アウトビアンキなどの欧州車を専門とするショップ「スティルベーシック」。ミラフィオーリに展示する予定のチンクエチェントの整備をお願いしていたのだ。
カーイベントに愛車で参加する場合、旧車だと事前にメンテナンスを主治医とするガレージにお願いすることも多いだろう。オイルの匂いがするガレージは、訪れるだけでクルマ好きにとってはテンションの上がる場所だ。メカニックとクルマのコンディションについて話しているだけでも楽しいひととき。自分の愛車を預けていたとしたらなおさらだろう。
スティルベーシックでピックアップしたチンクエチェントは、実は完調ではなかった。今回は対処療法的に整備してもらっただけで、トラブルを根本的にシューティングするには大がかりな整備が必要だったからだ。そのため、静岡から名古屋までの道中は、チンクエチェントの調子を伺いながらの旅路となった。いわゆるクルマと対話しながらのドライブだ(運転は嶋田氏なのだけれど)。
リアルのカーイベントの楽しみは、なにも当日だけのものではない。参加表明をしたときから、愛車のコンディションを整えたり、イベントに向けて愛車をカスタムしたり、それこそ洗車するだけでもすでにクルマとの関わり──イベントは始まっているのである。そしてイベント会場までの道のりもまた、一大イベントであることを今回再確認した。
ミラフィオーリのようなミーティングイベントは、実はこうした事前の準備から楽しめることが重要なのだと思う。愛車との距離が縮まることはもちろん、こうしてイベント前から楽しめてこそ、久しぶりに仲間や仲間の愛車に再会したときの喜びは大きくなるはずだ。旧車の場合、こうしたイベントに参加することがなければ、ガレージで眠ったままになってしまうことも多いだろう。
そして、イベントを運営するスタッフの面々もまた、クルマ好きのカーガイばかりであった。だからこそ、愛車を並べる会場へのこだわりや車両誘導など、参加者の身になった細やかな配慮ができるのだと合点がいった。
こうした意味でも、自分の愛車で初めてミーティングイベントに参加してみたいと思う人がいたら、ミラフィオーリは本当にオススメしたい。
さて、楽しい時間はあっという間で、気がつくと閉会式。「また来年お目にかかりましょう」と、主催社側の挨拶の言葉を聞いたとき、実は来年のミラフィオーリは帰路から始まっていることに気がついた。このレポートを読んで、次回のミラフィオーリに参加したくなった人がいたら、ぜひ来年、モリコロパークで会いましょう。
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