41歳の藤波貴久選手 5年ぶりとなるトライアル世界選手権勝利
2021年世界選手権開幕戦2日目は、41歳になったRepsol Honda Teamの藤波貴久選手が5年ぶりとなる勝利を飾った。2位にはチームメイトのトニー・ボウ選手が入り、Repsol Honda Teamはワンツーで開幕戦2日目を締めくくりました。
V・ロッシ世代のフジガスが世界選手権で勝利
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2021年世界選手権開幕戦2日目となるレースは、41歳になったRepsol Honda Teamの藤波貴久選手(フジガス)が、2016年7月フランスのルルドでの大会以来、5年ぶりに勝利をおさめました。トニー・ボウは藤波に続く2位入賞となり、2戦を終えてチャンピオンシップのリーダーの座をがっちりキープしています。藤波選手は、世界選手権参戦26年目、世界選手権では34勝目です。この記録は歴代5位の記録となります。
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この日、イタリアのトルメッゾは天候もよく、気温も上昇傾向となりセクションは前日よりテクニカルさが増しており、試合は波乱含みです。そんな中、Repsol Honda Teamの藤波選手は、1日を通じて尻上がりに調子をあげていき、2ラップ目には4点という、圧倒的好スコアをマークして勝利をもぎ取りました。2位には、チームメートのランキングリーダーT・ボウ選手が入りましたが、ボウ選手に対して8点差は圧倒的ともいっていい勝利です。藤波選手はこの勝利で、ランキングでも3位に浮上しています。
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負傷手術からの復活大会で劇的な勝利を飾った前日の活躍から一夜明け、この日のT・ボウ選手はいくつかのミスがありました。それでもがっちりと藤波選手に次ぐ2位をキープし、世界選手権ランキングのポイントリードを5点に広げています。
■Repsol Honda Team 藤波貴久選手(優勝/3位)
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土曜日は楽しく走ることができました。ライディングはよかったと思います。ここ数カ月、トレーニングに精を出していて、その成果はきっちり出ていたと思います。しかし結果は出ませんでした。土曜日の7位という結果は予想外でしたが、5位とは僅差で、改善の余地は多いにあると思っていました。
しかしもっと大きな予想外は、今日勝つことができたことです。もちろん勝利を目指して戦ってはいますが、具体的目標とは言えなかったと思います。それだけに、この勝利はすばらしい成果でした。
41歳になりチームメートのボウもチームも、おそらく私の勝利を期待してはいなかったと思います。自分自身、そうでした。こんな予想外を達成できて、ほんとうにすばらしい1日になりました。今日は、2004年24歳の時の自分に返ったような気がしました。いつも私のトライアルを支えてくれるみんなに大感謝です。この勝利は、そんな皆さんへの贈り物になりました!?
■Repsol Honda Team トニー・ボウ選手(2位/1位)
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今日は、まずチームメートの藤波に、心からおめでとうと言いたいです。41歳という年齢が信じられない今日の藤波のパフォーマンスは、本当にすばらしかったです。藤波はいつも努力をしているし、チームとの仕事も本当によくやっています。
私自身のトライアルについては、この2日間全体として、満足いくものでした。実は今日の第6セクションではラインをまちがってしまい、足を少し負傷してしまいました。しかしそれでも、よい結果が得られたと思います。ダメージが最小限で、次なる世界選手権第2戦までに回復することを願っています。
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世界選手権第2戦は、7月4日にフランスのシャレードで開催されます。
提供:バイクのニュース
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