梅雨なのになぜ「洗車」が重要? 梅雨から夏にかけて見直すべき愛車の状態とは
雨が降ると汚れが落ちるというイメージがありますが、梅雨時期そして夏になる前だからこそ愛車の状態を見直すことが推奨されます。雨が多い時期だからこそ気にしておきたい部分とは、どのようなところなのでしょうか。
梅雨だからこそコーティングで塗装を守る!
例年6月は梅雨入りとなるため、じめじめとした天気が続くことで体調の変化が起こりやすくなりますが、実は人間だけでなくクルマにもさまざまな影響があります。
梅雨の時期に大切な愛車を守るためにはどんな対策をすればよいのでしょうか。
雨が続くことで洗車をするのがおっくうになりがちですが、洗車をしないことで愛車の塗装を痛めてしまう恐れがあります。
環境省では「越境大気汚染・酸性雨長期モニタリング計画」に基づき、毎年、酸性雨に関する調査をおこなっており、その調査では日本に降る雨の酸性化が進み、いわゆる酸性雨の状態になっていることがわかっています。
ボディについた雨滴は、気温の上昇により蒸発することで、塗装面に残る濃縮された酸が塗装面を軟化させます。
仮にボディにほこりや汚れがついていると、さらに塗装面の酸化が進み、この状態で再び酸性雨が降ることにより、塗装面が徐々に侵食されていきます。
雨が降ったら汚れも洗い流してくれると考えがちですが、気がつかない内に塗装面の腐食が進んでしまうことになりかねません。
こうした理由から、梅雨時であってもこまめな洗車が必要といえます。
一方で、洗車をこまめにおこなうことは手間がかかるため、カーコーティングで塗装面を保護する方法で、クルマのボディの劣化を防ぐことができます。
カーコーティングは、ポリマーやガラスなどの成分で塗装面に硬いクリアな皮膜を作り定着させるものです。
カーコーティングについて、専門店のスタッフは以下のように話します。
「梅雨の時期にカーコーティングをおこなっておけば、梅雨が明けた夏の強い紫外線からも塗装面を保護する効果も期待できます。
コーティングは、ポリマーコーティングに比べて費用はかかるものの、ガラスコーティングのほうがボディを強い被膜で守り、ツヤや光沢を長持ちさせる効果があるのでおすすめです。
注意点としてカーコーティングには、雨水を水玉状にしてはじく『撥水性タイプ』と、雨水を薄い膜上にして洗い流す『親水性タイプ』の2種類があることです。
梅雨の時期は、雨が降った翌日に天気が急に回復することもあります。撥水性の場合、水玉状になった雨水がそのまま蒸発することで、雨染み(ウォータースポット)になりやすいです。
そのため、青空駐車をされている人であれば親水性のコーティングを選んだ方が良いでしょう。
ボディにあわせて窓ガラスやミラーもコーティングしておけば雨天時の視界確保しやすくなるでしょう」
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