爆発や銃撃戦は日常的? フェラーリやフィアットが爆走!? 名車が登場する漫画・アニメ 3選

一番悲しむのは阿笠博士!? 約80年の歴史に幕を下ろした名車とは

 ●「名探偵コナン」

 1994年から「週刊少年サンデー」(小学館)で連載を開始した、青山剛昌氏原作の人気アニメ「名探偵コナン」。

 数々の難事件を解決してきた主人公の高校生探偵・工藤新一(くどう しんいち)が“黒の組織”に毒薬を飲まされて小学1年生の姿に変えられてしまい、「江戸川コナン」と名乗り生きていくことに。

「見た目は子供、頭脳は大人」のコナンが次々と難解な事件を解き続ける作品です。

 そんな同作で度々登場するクルマが、コナンの正体を知る良き理解者で発明家・阿笠博士が乗るフォルクスワーゲン「タイプ1(ビートル)」。

 阿笠博士がコナンや小学校の同級生たちをビートルに乗せて、旅行やキャンプに連れていくシーンがたびたび描かれています。

 クルマファンの間でも根強い人気を誇るビートルは、1938年に初代が誕生。その後、ビートルの生産はドイツ本国では1978年に終了し、主力モデルはFFの「ゴルフ」にバトンタッチしますが、メキシコでの生産は2003年まで継続され、じつに65年もフルモデルチェンジすることなく生産されました。

 そして、1998年に「ニュービートル」として復活し、2011年には「ザ・ビートル」の名で3代目が登場。丸みを帯びたフォルムは日本人に親しまれましたが、日本では2019年に販売を終えました。

 約80年の歴史に幕を下ろした名車にネット上では阿笠博士を連想し、悲しみのコメントを寄せるファンもいました。

阿笠博士が乗っているフォルクスワーゲン「ビートル」(画像はVW ビートル「Ultima Edicion」)
阿笠博士が乗っているフォルクスワーゲン「ビートル」(画像はVW ビートル「Ultima Edicion」)

 クルマ好きとして知られる青山先生は「ビートル」以外にも、世界の名車を作中に登場させています。

 トップクラスの高い人気を誇るキャラクター赤井秀一(あかい・しゅういち)が乗っていたとされるのがシボレー「C1500」とフォード「マスタング」です。

 とくにC1500は、来葉峠(らいはとうげ)で赤井が射殺され(後に偽装工作だと判明)多くのファンを驚かせたシーンで、爆破されてしまったことも印象的。爆破後はマスタングに乗り換えていました。

 そして、コナンに毒薬を飲ませた“黒の組織”の幹部・ジンが「アマガエル」と呼ぶ愛車がポルシェ「356」。

 コナンの母・工藤有希子(くどう ゆきこ)の愛車がジャガー「Eタイプ」など、多くの名車が登場し、クルマ好きの青山先生がこだわって描いているのがよくわかります。

※ ※ ※

 クルマが主役ともえる「頭文字D」や「よろしくメカドック」などクルマを題材にした作品はもちろん、さまざまな作品にクルマは登場します。

 今回は、人気キャラクターがいつも乗っていたり、迫力満点のカーアクションを繰り広げたりといったクルマが印象的な活躍をみせた3作品を紹介しましたが、クルマに着目した目線でマンガやアニメを楽しむのも面白いかもしれません。

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