中古車だって安全なのが一番! 自動ブレーキ搭載の安全優等生な車5選

2021年11月以降の新車から「衝突被害軽減ブレーキ」の装着が義務付けられます。ブレーキ操作をサポートしてくれる装置として搭載車が続々と増えていますが、中古車では搭載されていないモデルも数多く販売されています。そこで、衝突被害軽減ブレーキを搭載したオススメの中古車を紹介します。

中古車でも先進の安全装備は諦めたくない!

 ペダルの踏み間違えによる事故などもあり、今後クルマに装備したい機能のひとつに「衝突被害軽減ブレーキ」があります。

「自動ブレーキ」とも呼ばれる先進運転支援システムですが、その重要性の高さから2021年11月以降の新車に搭載が義務付けられました。

 一方、安全装備の充実に伴い新車価格は上昇傾向。それならば手頃な価格で選べる中古車に目がいきますが、価格が安い半面、装備もひと昔前のものとなってしまうため、先進の安全装備がないケースも多いのが実状です。

 安全性を取るか安さを選ぶかは悩ましいところ。そこで、中古車でも衝突被害軽減ブレーキを搭載しているオススメのクルマを5台ピックアップして紹介します。

大きくイメチェンしたホンダ「フィット」(3代目)
大きくイメチェンしたホンダ「フィット」(3代目)

●ホンダ「フィット」(3代目)

 登録車のなかで、もっとも扱いやすい価格帯とサイズなのがコンパクトカーです。現在は2020年にデビューしたトヨタ「ヤリス」が販売トップを独走していますが、ヤリスに負けない魅力と人気を誇っているのがホンダ「フィット」です。

 初代フィットは2001年にデビュー。センタータンクレイアウトを採用し、ホンダの基本理念「マンマキシマム・メカミニマム(MM思想)」を具現化したコンパクトカーとして大ヒットしました。

 その後、2007年にはキープコンセプトながらひと回り大きくなった2代目が誕生。コンパクトな見た目以上の居住空間を実現するとともに、2010年のマイナーチェンジを機にハイブリッドモデルも投入しています。

 3代目の登場は2013年。新たな「世界のコンパクトカーのベンチマーク」を目指してフルモデルチェンジしましたが、当時のホンダデザイン(とくにフロントマスク)が不評となり、販売実績的には好調ながら人気を落としています。

 なお、現行モデルは2020年2月に登場した4代目となります。

 しかし中古車市場的には、不人気だった3代目こそ狙い目です。年式や装備の割に価格が安く、経年劣化を心配する必要がありません。

 3代目フィットは大ヒットした2代目の長所を受け継ぎつつ、シャープなフロントマスクを採用。全長3955mm×全幅1695mm×全高1550mmと5ナンバーサイズと立体駐車場に駐車可能な高さで、税金面だけでなく実際に扱いやすいボディサイズとなっています。

 搭載されるエンジンは、1.3リッターと1.5リッターガソリンに加え、1.5リッターエンジン+モーターの「フィットハイブリッド」もラインナップ。

 そして「VSA(車両挙動安定制御システム)」や「ヒルスタートアシスト機能」や急ブレーキを後続車に知らせる「エマージェンシーストップシグナル」を標準装備化しつつ、「シティブレーキアクティブシステム」と名付けられた「衝突被害軽減ブレーキ」をオプション設定しています。

 2017年のマイナーチェンジ以前のモデルでも「衝突被害軽減ブレーキ」を搭載したモデルがあり、50万円以下での購入も可能とお買い得です。

 先進の安全装備を格安で手に入れるのに最適な中古車の1台といえます。

●日産「ノート」(2代目)

 日産の世界戦略車として2005年にデビューした「ノート」は、「マーチ」にも採用された「Bプラットフォーム」を採用し、1.5リッターガソリンエンジンを搭載したハッチバックとして誕生しました。

 2012年には2代目へとフルモデルチェンジ。この2代目こそがノートが大成功を収めたモデルだといっていいでしょう。

 日本車としては初となる女性の開発責任者によって送り出された2代目ノートは、1.2リッターへダウンサイジングされた直噴ミラーサイクルエンジンを搭載し、パワー不足をスーパーチャージャーで補う戦略を採用しました。

 そして2016年の一部改良時にシリーズ式ハイブリッド「e-POWER」の搭載車をラインナップしたことで注目され、2018年暦年の国内販売でノートが統計史上初の登録車1位を獲得しました。

 これより前の2013年のマイナーチェンジで、「S」および「S DIG-S」を除く全グレードをベースとした「エマージェンシーブレーキ パッケージ」グレードを追加設定。ちなみに日産では「エマージェンシーブレーキ」と呼ばれています。

 ノートに搭載されたエマージェンシーブレーキは、「車線逸脱警報システム」や前後の発進時に障害物との距離を検知する「踏み間違い衝突防止アシスト」と合わせて現在でも通用する運転支援システムとなっており、2015年にはスポーツグレード「NISMO」を除き、全モデルに標準装備されました。

 2代目ノートは大ヒットモデルだけあって、中古車市場でも豊富に選べます。エマージェンシーブレーキがオプション設定だった2013年から2015年式であれば50万円以下、2015年式以降でも100万円以下となっています。

 e-POWER搭載車ではなくても、1.2リッタースーパーチャージャーモデルで18.2km/L(JC08モード)と低燃費ですし、価格の安さと扱いやすさを兼ね備えているといえます。

●スズキ「スペーシア」(初代)

 現在の軽自動車の主流は広さと安全性に優れるハイト系ワゴン、とくに背が高く、室内の頭上空間をさらに広げたスーパーハイトワゴンが人気です。

 そのなかでもホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」に負けない人気を誇っているのが、スズキ「スペーシア」です。

 初代モデルは「パレット」の後継モデルとして2008年にデビュー。「ワゴンR」から継承された使い勝手の良さや、女性にも優しい作りとなっているのが特徴です。

 スペーシア最大の特徴は、先代のパレットより145mm室内長が延長された広い居住空間です。

 豊富な収納スペースが備わり、軽自動車初の「後席用ロールサンシェード」、ボタンのみでオープンを可能にした「ワンアクションパワースライドドア」を採用。家族や多人数乗車を前提とした気配り装備が充実しています。

 デビュー当時はアイドリングストップとエネルギー回生機構「エネチャージ」を全車標準化するなどエコ性能に注力していましたが、2013年9月以降のモデルには「衝突被害軽減ブレーキ」と「誤発進抑制機能」「エマージェンシーストップシグナル」などをセットにした「レーダーブレーキサポート装着」をオプション設定しています。

 またこれに合わせてタイヤを14インチ化し、フロントスタビライザーも装備。現代でも遜色のない高い安全性を手に入れています。

 搭載されるエンジンは660cc直列3気筒エンジン(52馬力)と、同ターボ(64馬力)をラインナップ。4WDの設定もあります。

 2017年には現行モデルとなる2代目へフルモデルチェンジ。しかしこの2代目は中古車価格もまだ高めで、買い時とはいえません。そのため初代モデルの2013年以降のレーダーブレーキサポート装着車が狙い目になります。

 コミコミ100万円以下でもかなり選べる状況ですし、ノーマルの優しい顔つきよりもう少しカッコつけたい人には「スペーシアカスタム」もオススメです。

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