VIP仕様のオバフェン極悪ロールス・ロイス! 40ミリローダウンのツライチ具合とは?

オバフェン仕様になったロールス・ロイスとは

 リアフェンダー部では全幅が2080mmにも達し、これはノーマルのブラックバッジ・レイスを130mmも上回る数値である。このフェンダーにツライチにセットされるタイヤのサイズは295/30ZR22だ。

 ホイールはアメリカのVossenが設計と製造を担当しており、ボディ色に合せてボルトまでブラック塗装が施されている。Vossenのホイールをコンプリートカーに採用するのは、近年のノビテック・グループでは定番ともいえるコラボレーションだ。

 一方のフロントフェンダー部での全幅はノーマルよりも70mm広く、タイヤは265/35ZR22サイズとなる。したがって前後フェンダーをつなぐロッカーパネルや前後のバンパーなどは、当然ながら完全なスポーフェックのオリジナルである。

ビットリオ・シュトロゼックがボディのデザインを担当したスポーフェックのレイス
ビットリオ・シュトロゼックがボディのデザインを担当したスポーフェックのレイス

 フロントに搭載される6.6リッターV型12気筒ツインターボエンジンは、スポーフェックのオーバードース・キットのほかに、特別なマッピングで燃料の噴射と点火を変更、ターボの過給圧を高めるECU、さらにエグゾーストシステムの改良などで、最高出力が632psから717psにまでアップした。

 ピークトルクの986Nmにはわずか1800rpmで達し、0−100km/h加速は4.2秒、最高速はリミッターにより250km/hで制御されている。

 さらにスフォーテックのシャシエンジニアは、このモデルのためにプロダクションエアサスペンション用の特別な制御モジュールを開発。車高は140km/hまで40mm低下させることが可能だが、それ以上の速度に達するとノーマルの設定値に戻るという。

 最初に触れたとおり、世界でわずか3名のみが入手することができるオーバードース仕様のロールス・ロイス・ブラックバッジ・レイス。そのキャビンからは、いったいどんな景色が広がっているのだろうか。

【画像】ツライチ・ローダウンが半端ないスポーフェックの「レイス」とは(12枚)

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