トヨタも「どこでもキャンプ」に注目!? キャンピングトレーラーが人気に? コロナ禍で需要増の背景
重量750kg以下ならけん引免許は不要!? 手軽さの魅力に関心が集まった?
もうひとつ、数年間徐々に需要を伸ばし続けているのが、キャンピングトレーラーです。
キャピングトレーラーにはキャンピングカーとは違う魅力がいくつかあります。まず、在庫のある車両ならすぐに購入できることです。
トレーラーの重量が750kg以下であればけん引免許がいらないため、登録さえ済めばすぐにでもひいて帰ることができます。
さらに前述のように、キャンピングカーよりも安価なのが大きな魅力です。
例えば、500万円から700万円台のキャブコン(小型トラックタイプ)と同等の居住空間と装備を持つキャンピングトレーラーは、300万円以下で購入できるものがほとんど。
しかも、現在の愛車を活かせるので、駐車場さえ確保できれば生活スタイルを変える必要がありません。
昨今では、駐車場サービスを実施しているキャンピングカー店も少なくないので、近所に駐車場が確保できなくても購入する人が多いといいます。
また、キャンピングトレーラーが需要を伸ばしている理由は、ほかにもあるようです。RVランドの阿部和英社長は次のように話しています。
「まず、キャンピングトレーラーはエンジンがないため、メインテナンスを受ける必要がほぼありません。
車検や税金もキャンピングカーに比べると格安です。そのうえ、値落ちが圧倒的に少ないんです。
トレーラーもモデルチェンジはしますが、20年前のものと今のものを比較しても、装備に大差はありません。
また、そもそも輸入台数が少ないため、市場では中古でもすぐに売れます。それゆえ、20年経っても高値を維持しています」
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土地に余裕がある地域では、キャンピングトレーラーを子供部屋やゲストルームとして活用する人も少なくないようです。
筆者(山崎友貴)が実際に会ったユーザーは、週末になると友人家族を招待し、トレーラーでBBQパーティを開いて楽しんでいるということでした。
価格が比較的安価なことなから、昨今は若いファミリー層にも注目されているキャンピングトレーラー。
残念ながら新型コロナ禍で輸入台数がさらに減っているとのこと。もし見つけたトレーラーを気に入ったら、即決したほうがいいかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
ヒッチメンバー(フック)とか牽引のための部品を車に装着していないと「すぐにでもひいて帰ることができます。」は無理。