スタローンのようにマッチョになったフェラーリ! マンソリーが手がけた「812GTS」とは
スーパーカーのチューニングブランドとして有名なマンソリーが、フェラーリ「812GTS」をカスタマイズ、その名も「スタローンGTS」を発表した。
フェラーリ「812GTS」をマンソリーが過激カスタム
「A LEGEND IS REBORN」(伝説が蘇える)。フェラーリ自身がそう宣言するように、12気筒モデルの「812スーパーファスト」をベースとしたオープン仕様の「812GTS」は、1970年代にごく少数が生産された「365GTS/4」、通称デイトナ・スパイダー以来となるフェラーリがシリーズ生産する12気筒オープンモデルだ。その間に流れた時間はおよそ50年。フェラーリのカスタマーが、いかにそれを待ち続けていたのかは想像に難くない。
その貴重な812GTSをベースに、さらに個性的でハイパフォーマンスなモデルを仕上げて見せたのがマンソリーだ。
「スタローン(Stallone)GTS」とネーミングされたコンプリートモデルは、これまでのマンソリーの作と比較しても、きわめて美しく、そして機能的な造形を持つと感じられる仕上がりだ。
ボディパーツはすべて軽量なCFRP製のコンポーネントで仕上げられており、ブラックに仕上げられた超軽量の鍛造ホイール「YN.5」が組み合わされている
ルーフはベースの812GTSと同様に、キャビンのスイッチ操作によって、45km/h以下であれば約14秒でオープン&クローズが可能。そもそもCFRPで作られていたルーフには改良の手は加えられていない。
サイドスカートやリアエプロン、リアトリムはCFRP製となるが、これもデザインそのものはフェラーリのそれと同様のようである。しかし、リアの巨大なGTウイングや、リアバンパーまわりの複雑な造形、フロントフェンダー上のエアアウトレットなどは、マンソリーの作であることを強烈にアピールする重要なアイテムだ。
インテリアは、ブルーをベース色にモディファイされている。フロアやシート、ダッシュボード、グローブボックなどに配されたホワイトの個性的なアクセントラインは、これからマンソリーの作には欠かすことのできないフィニッシュとして受け継がれていくかもしれない。
812GTSのフロントに搭載されている6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンは、最高出力800ps、最大トルク718Nmを発揮するが、マンソリーのチューニングによって、最高出力は830ps、最大トルクは740Nmに強化された。
新しいスポーツエグゾーストシステムが奏でるサウンドは、オープン時にはさらにダイレクトにドライバーの耳に届き、このスタローンGTSの大きな魅力となっていることは間違いないだろう。
ちなみにマンソリーによれば、0−100km/h加速は2.8秒という後輪駆動車としては驚異的な速さを誇る。ベースとなった812GTSの3秒以下という表現より、確実な数字がスペックシートには掲げられているのは興味深いところだ。
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