登場はGW明け!? 8代目新型「ゴルフ」の日本上陸でVW人気は復活するのか

2021年のVWのトピックは新型ゴルフ登場だけではない

 日本におけるVWは、このところかなりの苦戦を強いられている。

VWのコンパクトSUV「T-クロス」と「T-Roc」の販売は好調だ
VWのコンパクトSUV「T-クロス」と「T-Roc」の販売は好調だ

 日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した輸入車新規登録台数を見ると、2020年度(2020年4月から2021年3月)には外国メーカー車全体の新規登録台数は25万5518台と、前年度に比べて12.5%のマイナスだったが、VWだけに絞って見てみると3万2214台と、前年度の4万4231台に対して29.3%ものマイナスとなった。

 じつは、2019年11月に日本上陸したコンパクトSUV「T-Cross(Tクロス)」が、外国メーカー車モデル別ランキングで3位の8641台、2020年7月に登場したクーペ風のコンパクトSUV「T-Roc(Tロック)」が16位の4819台と、新たに登場したVWのSUVモデルの人気は高かった。

 しかしながら、モデル末期となったゴルフが6984台と、前年度の1万8416台に対してマイナス62%と大幅減になったのをはじめ、Bセグメントコンパクトハッチバックの「ポロ」も6970台と、前年度の9550台に対してマイナス26%となっている。つまり、これまでの売れ筋モデルだったハッチバックが大幅に数字を落としてしまった。

 逆にいえば新型ゴルフが登場することで、2021年および2021年度のVWの登録台数は、一気に回復することは間違いない。

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 さらに2021年のVWは、多くのニューモデルが上陸する予定だ。4月6日には改良新型「パサート」シリーズが登場。それもセダン/ヴァリアント/オールトラックが同時に発表されている。

 GW明けの5月には、改良新型「ティグアン」の発表が予定されている。フロントまわりのデザインが変更され、ボンネットはよりシンプルなラインを描き、LEDヘッドライトを備えた幅広のラジエーターグリルに変更、デザインが新しくなったVWバッジは中央に配置された。さらにバンパーデザインも一新されている。

 インテリアでは、第3世代となるモジュラーインフォテインメントマトリクス(MIB3)を搭載。常時オンライン接続が可能になっている。Apple CarPlayのワイヤレス機能にも対応している。またタッチコントロールを備えた新たなステアリングホイールを採用。タッチスライド式のエアコン調整なども採用している。

 さらに2021年後半には、VWのフラッグシップ5ドアクーペ、改良新型「アルテオン」の上陸も予定されている。また同時にニューモデル「アルテオン・シューティングブレーク」もやってくる。

 アルテオンは2017年に登場したVWのフラッグシップ・グランツーリスモで、初めて大幅なマイナーチェンジがおこなわれる。従来、ファストバックの5ドアクーペスタイルのみだったが、スタイリッシュな5ドアツーリングワゴンのアルテオン・シューティングブレークを追加、日本では同時に登場すると予想される。

 アルテオンとアルテオン・シューティングブレークのフロントデザインは同じだが、Bピラーから後ろはまったく異なるエクステリアデザインとなる。アルテオン・シューティングブレークの荷室容量は565リッター、後席をたたむと最大1632リッターを実現。ファストバックのアルテオンの通常時荷室容量は563リッター、最大1557リッターだ。

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 ただし、生産地における新型コロナウイルスの感染拡大状況や、現在の世界的な半導体不足の影響で、今後スケジュールが遅れる可能性もあるという。

 電動コンパクトモデル「ID.3」の日本上陸は、2021年にはおこなわれない。予定では2022年に導入され、2023年にはEVの「ID.シリーズ」を本格導入するという。これが日本における「次世代モビリティシフト」というVWの戦略だ。

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