トヨタが欧州版の新型「ハイエース」EV発売! 最大9名乗車の「プロエースヴァーソ」EV仕様を欧州で
2021年4月23日にトヨタの欧州法人(以下、欧州トヨタ)は、同市場の電気自動車新型「プロエースヴァーソ エレクトリック」を発売しました。
欧州版「ハイエースワゴンEV」こと「プロエースヴァーソ エレクトリック」とは?
トヨタの欧州法人(以下、欧州トヨタ)は、同市場の電気自動車新型「プロエースヴァーソ エレクトリック」を2021年4月23日に発売しました。
日本市場における乗用車「ハイエースワゴン」と同じポジションの電気自動車と考えられますが、どのようなモデルなのでしょうか。
新型プロエースヴァーソ エレクトリックは、ボディサイズが「コンパクト」「ミディアム」「ロング」の3種類が存在し、異なるタイプとして「コンビ」「シャトル」「ファミリー」「VIP」のタイプが設定されています。
コンビは、3列シートを採用し、仕事での実用性を重視。シャトルは、仕事とプライベートの両方で必要なスペースを確保しつつ、最大9人乗りです。
ファミリーモデルは、レジャーやパーソナルユースのためのスペースや快適性を重視。8人乗りのレイアウトでは60:40分割の2列目と3列目を採用しています。
VIPは、エグゼクティブの移動を想定し、高級感の高い仕様と快適性を備えています。
7人乗りでは、2列目シートに180度回転が可能なキャプテンシートや折りたたみ式のリアラウンジテーブルを採用。
なお、新型プロエースヴァーソ エレクトリックの開発にあたっては、航続距離(最大330km)、充電時間(1時間以内の急速充電)、所有コスト、バッテリーの品質(8年/16万km保証を標準装備)などユーザーの負担を減らす取り組みもおこなっているといいます。
現在、欧州市場においてLCV(ライト・コマーシャル・ビークル)の新車販売台数に電気自動車(BEV)の割合は約1%とごくわずかだといいますが、従来の内燃機関を搭載したバンに代わる実用的な車両への需要は、さまざまな要因によって加速しているようです。
また、欧州各地では低排出ガスおよびゼロ排出ガスのゾーンが施行され、都市中心部の大気汚染を低減。
そのなかで、トヨタは、新型モデルの導入により、市場をリードするために早い段階での取り組みをおこなっています。
この新型モデルは、BEVセグメントにおいてクラス最高の出力、性能、充電条件を有するだけでなく、ディーゼルエンジン車と同等の品質と積載性、乗車性を実現。
新型プロエースヴァーソ エレクトリックでは、ユーザーの使用用途に合わせて、2種類のリチウムイオン電池の選択が可能となり、フロントに搭載されたモーターで前輪を駆動します。
ひとつめの小さなリチウムイオン電池仕様は、18個のモジュールから構成され50kWhを発揮し、航続距離はクラス最高の230kmに達します。
この電池は、都市部で短い距離を定期的に移動するユーザーや、大規模な学校や工業団地などに最適です。
ふたつめの大きなリチウムイオン電池仕様は、27個のモジュールで構成され75kWhし、最大航続距離330kmの走行が出来ます。
なお、欧州トヨタは、「同市場での調査によって1日の走行距離が45km程度のユーザーが多いことを明かしており、両方の電池が提供する走行距離は、ほとんどのユーザーにとって毎日の充電を必要としないことを意味する」と説明しています。
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なお、欧州市場で展開されるプロエースシリーズには、前述のプロエースヴァーソ以外に商用車「プロエース」と、ボディサイズが小さな商用車「プロエースシティ」と乗用車「プロエースシティヴァーソ」がラインナップ。
これらは、日本における「アルファード」や「グランエース」、「ハイエースシリーズ」でターゲットとするユーザーに対応するモデルです。
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