トヨタ「アルファード」9割が白か黒を購入?シルバーじゃダメ? 人気高級ミニバンの謎
ファミリーユースのみならず、VIPの移動やハイヤーなど法人需要でも人気の高いアルファードですが、街中で見かけるのは白か黒のボディカラーばかりです。なぜアルファードは白と黒が選ばれるのでしょうか。
アルファードが白か黒ばかりなのはナゼ?
トヨタの高級ミニバンとして絶大な人気を誇る「アルファード」は、ファミリーで乗る人はもちろん、VIPの移動やハイヤーなどに用いられるなど、法人需要が高いのも特徴です。
「いつかはクラウン」ならぬ「いつかはアルファード」ともいわれるように、幅広い層から支持を得て、いまもっとも売れているミニバンという地位を獲得しています。

2019年度(2019年4月から2020年3月)は6万7823台だった年間登録台数ですが、2020年度は10万6579台を記録(日本自動車販売協会連合会)。
新型コロナウイルスで経済が影響を受けた2020年においても、むしろ販売を伸ばしていることがわかります。
これだけアルファードが売れているわけですから街中で見かける機会もよくあります。そんななか、街中で見かけるアルファードのボディカラーは白か黒が多い印象を受けます。
なぜアルファードのボディカラーは白か黒が大半を占めているのでしょうか。
アルファードを販売しているトヨタ系ディーラは、白と黒以外のオーダーは珍しいといいます。
「ほとんどのお客さまが白もしくは黒をオーダーされます。白と黒が多いのはほかの車種でもいえることですが、アルファードの場合はとくにその傾向が強いです。
白と黒に並んで定番カラーとされるシルバー系もアルファードではあまり見かけません。
リセール時点での査定価格を気にされているお客さまもいるかもしれませんが、どちらかというと定番色を選ぶことで『間違いがない選択』をしているという印象のほうが強いです」
一方、以前からアルファードを販売してきたトヨペット店のスタッフは次のようにいいます。
「多くのお客さまが高級車に求めるボディカラーは、やはりホワイトパールでしょう。姉妹車の『ヴェルファイア』はスポーティなイメージとなっており、ブラックが良く似合いますが、ホワイトパールがピッタリなのは豪華さを併せ持つアルファードのフロントマスクです。
アルファードには『ホワイトパールクリスタルシャイン』に加え、ヴェルファイアには用意されていない『ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク』も設定しています。
そしてアルファードのホワイトパールは中古車市場での人気もきわめて高く、登録して2年程度なら値落ちが小さいので高額の下取りが望めます。
高値で売却できるという話をすると、大半のお客さまがアルファードのホワイトパール系の色を選びます」



























