発展途上だったけど魅力あり? 高性能化が加速した頃のスポーツカー3選
革新的な自然吸気エンジンを搭載したモデルとは
●ホンダ「インテグラ XSi」
ホンダは初代「シビック」の発売以降、ラインナップの拡大を開始。そして1980年に発売されたのが「クイント」です。
しかし、クイントはスペック的に取り立てて優れた面はなく、日本で「5ドアハッチバックは売れない」というジンクスもあったためか販売は低迷したことから、1985年に後継車の「クイントインテグラ」の3ドアクーペを最初に発売し、見事にヒット作になります。
さらに、1989年には車名を「インテグラ」に改めた2代目が登場し、ボディタイプは3ドアハッチバッククーペと4ドアハードトップセダンをラインナップ。
そして「XSi」と「RSi」グレードにはホンダ初となる「VTEC」エンジンが搭載されました。
VTECとは「Variable valve Timing and lift Electronic Control system」の略で、バルブ開閉機構を可変電子制御するというものでした。
VTECは可変バブルタイミング・リフト機構によって低回転域のトルクを犠牲にすることなく、高回転域でのトルク向上を両立。1.6リッター直列4気筒DOHC VTECエンジンは最高出力160馬力(MT車)を発揮し、自然吸気ながらリッターあたり100馬力を達成しました。
高性能なVTECエンジンは順次拡大され、「NSX」や「シビック」、「タイプRシリーズ」などに搭載され、低燃費モデルにも採用されるなど、ホンダのスタンダードなエンジン技術となって現在に至っています。
後に、世界中のメーカーも可変バブルタイミング・リフト機構を採用しましたが、まさにVTECの登場があったからこそといえるでしょう。
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本文中に登場したマツダのロータリーエンジン車は、「RX-8」を最後に2012年以降は生産されていません。
しかし、マツダは2020年11月9日におこなわれた2021年3月期第2四半期決算説明会の場で、新たなロータリーエンジンを使用したパワーユニットを公開しました。
このロータリーエンジンは電動化技術と融合されたレンジエクステンダー用で、2022年以降に登場するとも表明しています。
今のところ駆動用として用いられるとはアナウンスされていませんが、ロータリーエンジンの復活は歓迎すべきことで、さらなる展開に期待されます。
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