リアガラスハッチ車なぜ激減? 「あると便利」でも見掛けなくなった理由とは
ミニバンやSUVなどボディサイズの大きなモデルでは、バックドアも大型となっています。かつては、ウインドウ部分だけ開閉が可能な「リアガラスハッチ」を搭載したモデルが多く存在していましたが、最近は採用数が減少しているようです。その理由とは、どのようなものなのでしょうか。
便利なリアガラスハッチを備えたクルマはなぜ減少したのか?
かつてミニバンやSUVなどにあったリアガラスハッチは、狭い場所で荷物を積載するときやサッと荷物を載せるときに便利な装備でした。
しかし、今はガラスハッチを採用するクルマが減少しています。便利なガラスハッチがなくなった理由とはなんなのでしょうか。
リアガラスハッチは、大きなバックドアを全開に出来ない場面などの限られたスペースで荷物の出し入れが可能となる便利な装備です。
かつては、国内外のミニバンやSUVなどでリアガラスハッチを見かける機会がありました。
とくにガラスハッチが装備されていたクルマは、1990年代後半から2000年代前半のモデルに多く見られました。
便利な装備であったガラスハッチ装備車が減少した理由について、日産販売店の担当者は次のように話します。
「ガラスハッチを採用したクルマが減少したのは、需要がないからだと思います。
かつて、日産では、『キューブ』や『プレサージュ』などにガラスハッチを採用していました。
しかし、コンパクトカーや背の低いワゴンは、バックドアだけで十分だと感じる人も多いため、減ったのではないかと思います」
また、自動車メーカーの担当者は次のように説明しています。
「かつて採用されていた装備が廃止される要因としては、それに代わる装備や機能が登場したか、コストを掛けて採用するものではないという判断となったことが考えられます。
リアガラスハッチの場合は、おそらく後者になるかと思います。ユーザーがあまり必要としてないということなのではないでしょうか。
おそらく、かつてのバックドアはドア全体の開閉時に力が必要でしたが、電動バッグドアなどが普及したことで開閉の手間が格段に減ったことも要因としてあるかもしれません。
あと、リアのバックドアはクルマの剛性面で考えると一体型のほうが剛性は上がりますので、その面でも採用を見送っているケースも考えられます」
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