韓国ヒュンダイが日本で「年間販売ゼロ」記録も乗用車市場復帰をもくろむ訳

2009年に日本市場で乗用車販売から撤退した韓国ヒュンダイですが、それ以降も大型バスの販売は続けていました。しかし2020年度は1台も売れず、大型バス部門の日本撤退の噂もささやかれている状況です。そのような状況で、ヒュンダイは日本の乗用車市場への再参入に向けた動きを見せているといいます。いったいなぜなのでしょうか。

コストパフォーマンスの高さで堅調だったヒュンダイの大型バス

 2021年現在、日本は世界でもっとも多くのブランドのクルマが買える国のひとつです。しかし、世界4位の自動車グループである韓国ヒュンダイのクルマは正規輸入されていません。

ヒュンダイの大型バス「ユニバース」(画像:現代自動車ジャパン公式ウェブサイトより)
ヒュンダイの大型バス「ユニバース」(画像:現代自動車ジャパン公式ウェブサイトより)

 正確にいえば、2009年までは正規輸入されていましたが、販売不振などを理由に撤退しています。

 複雑な歴史的背景のある日本と韓国は「近くて遠い国」といわれるほど、非常にデリケートな関係です。

 ヒュンダイの販売不振の背景にはそうした国民感情の問題もあると思われますが、それ以前にヒュンダイの作るクルマが「コストパフォーマンスに優れた量販車」であり、国産メーカーのクルマと立ち位置が似ていることが大きな原因です。

 海外市場では日本車と競合しているヒュンダイですが、日本では圧倒的に不利な立場であることはいうまでもありません。そのため、日本市場撤退は賢明な経営判断だったといえます。

 一方、大型バスを中心とした商用車部門は2009年以降も日本市場での販売を継続しています。

 輸入車ブランドの大型バスに関していえば、年間販売台数は数十台から数百台程度と、乗用車とは比べ物にならないほどです。

 しかし、乗用車に比べ、商用車はブランドイメージなどよりもコストパフォーマンスを重視する傾向が強く、その点でヒュンダイの大型バスは有利でした。

 ヒュンダイの主力大型バスである「ユニバース」は、世界戦略車として多くの地域で販売することで量産効果を発揮し、1台あたりのコストを下げることに成功しました。

 さらに、年々厳格化する環境規制にも対応するなど、技術力にも定評があるモデルです。加えて、日本市場では国産車と同程度のアフターサービス体制を構築するなど、徹底した戦略によって販売台数を拡大してきました。

 ユニバースによってヒュンダイは順調に販売台数を増やし、2016年にはインバウンド客の増加による観光バスの需要増を追い風に、ブランド全体で年間163台を販売しました。

 その後も安定して数十台の販売をしてきたヒュンダイですが、2020年度は1台も売れず、「ゼロ」となったことが、日本自動車輸入組合(JAIA)の発表で明らかになったのです。

 その背景に、世界的な新型コロナウイルスのまん延があることはいうまでもありません。多くの事業者が影響を受けるなかで、観光業、とくに海外からの観光客をメインターゲットにしていた事業者は大きな打撃を受けました。

 渡航制限によって海外からの観光客が文字通りゼロとなったことや、新型コロナウイルスの収束が見えないなかで、新規に大型バスを購入する顧客がいないことは、当然といえば当然です。

 日本国内でもワクチンの接種が開始するなど、収束に向けてゆるやかに前進しているように見える一方で、かつてのような日常生活が戻ってくる目処が立っているとはいえません。

 このような先行きが見えないなかで、事情の継続は難しく、ヒュンダイは商用車部門でも日本市場から撤退するのではないかという噂もささやかれています。

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コメント

2件のコメント

  1. レベルの低い鮮車に日本人は乗らないよ。マァ無理して乗るならアメ車だな。

  2. ヒュンダイなど日本車の劣化版でしかない上に反日のイメージもある。おまけに韓国の工場では工員がスマホで動画を見ながら車を組み立てていたそうな。そりゃ誰も買わんわな。