今秋発売の日産新型「アリア」が走った! 「走りの味」の評価はどう決まるのか
2021年4月2日、日産は2021年中頃に発売予定の電気自動車である新型「アリア」の走行シーンをYouTube上で公開しました。どのような「走りの味」となるのでしょうか。
日産のアリアが雪上を走った!
日産が2021年中頃に市場投入する予定の電気自動車(EV)「アリア」。今回、公式YouTubeで雪上での走行シーンや、どのような走行性能を目指すのかという部分を明かしました。
アリアは、日産「リーフ」などで培ってきたEVのノウハウに、最新のコネクティッド技術が組み合わせたSUVタイプのEVです。
プラットフォームは、新開発EV専用プラットフォームを採用。バッテリーを車体中央に配置し、低重心かつ前後の重量配分を適正にすることで、安定した快適な乗り心地を実現しました。
アリアには、全4グレードが設定されており、2WD仕様は「65kWhバッテリー搭載モデル」「90kWhバッテリー搭載モデル」。
4WD仕様は「e-4ORCE 65kWhバッテリー搭載モデル」「e-4ORCE 90kWhバッテリー搭載モデル」となり、もっとも航続距離の長い「90kWhバッテリー搭載モデル(2WD仕様)」では最大610km(2020年7月公表時・WLTCモードの社内測定値)を実現しています。
また、加速力がもっとも優れた「e-4ORCE 90kWhバッテリー搭載モデル(4WD仕様)」では、0-100km/h加速のタイムは5.1秒を記録(社内測定値)。
このe-4ORCEは、日産「GT-R」などで蓄積したノウハウを取り入れた4WDシステムを進化させたもので、前後2つのモーターを制御することでトルクを個別にコントロールすることが可能となりました。
また、最大130kWの急速充電に対応し、水冷式のバッテリー温度調整システムを搭載することにより、30分の急速充電で最大375km分の充電が可能です。
魅力的なスペックを持つアリアは、日産のテストコース(北海道陸別試験場)で、走行評価する様子がYouTubeで公開されました。
動画では、車両性能を評価するエキスパートであるCVAS(チーフ・ビークル・アセスメント・スペシャリスト)が、開発車両を運転し、動力性能や乗り心地、静粛性など、クルマを運転しているときに感じるすべてを評価しています。
同テストコースには、ワインディングロードや急勾配の坂路に加え、世界のさまざまな道路が再現されており、加速感や乗り心地、静粛性などの評価をおこなっているといいます。
アリアについて、CVASの野尻貴弘氏は次のようにコメントしています。
「アリアは電気自動車なので、もともとが大変静かで快適なクルマなのですが、楽しい運転というものをいかに両立させるかというところに注力して開発しています。
すでにある部分の快適性というのは、競合車を凌駕するような性能になっています。
このあと、クルマを作り込んでいくなかで、より一層快適なクルマに仕上がるのではないかと期待しています」
また、日産のグローバルマーケッタビリティ部 副部長のクルート・クレイグ氏は次のように話しています。
「お客さまにも、アリアの力強さと魅力を感じていただけることでしょう。
我々は、加速感や乗り心地、ハンドリング、そして静粛性に至るまで、クルマを運転しているときに感じるすべてを評価しています。
それぞれの性能をすべて高めることも大事ですが、性能のバランスを考慮しながら、仕上げることが重要なのです。
我々は、アリアが世界中のお客さまに満足いただけるクルマだと確信を持っています。
評価チームは、開発メンバーとアリアの目指すべき方向性について、日々議論を重ねており、これから世界各地で走行し、最終的なチューニングをおこないます」
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日産は、2023年度末までにアリアをはじめとしたEVまたはe-POWERを搭載した電動車両の販売を年間100万台以上を目指すと発表しています。
なお、日本での発売は2021年中頃を予定し、ユーザーの実質購入価格は約500万円からとなる予定だとし、欧州、北米、中国では、2021年末までの発売を予定しているといいます。
全くの新型車は5月の連休中にラインの入れ替えが必要だから、発売は6月になるとするならもうリークされる頃。
出てこないとするなら、8月の連休になるのだろうか。それなら21年後半になってしまう。
SPECは現状のコンペティターを十分凌駕しているから、後はスタイルが受け入れられるかだな。
2025にトヨタが同等性能車を出すらしいが、その頃には、アリアとその系列車や、ジャーマンスリーやテスラは次のフルモデルチェンジ時期。
バッテリーの量産効果も出てくるだろう。
テスラが250万円程度で出してくるうわさもあるが、今年から4年間が、2030年を待たずして今後の業界の趨勢が決定される事になるかも知れない。