なぜ「グリル」存在感無いクルマ増えた? EV増加でデザインが変化していく理由
なぜトヨタは大型グリルを採用する?
今後のデザイントレンドとして、グリルレスに関心があつまっていますが、トヨタではグローバル市場で販売するモデルの多くに大きな開口部を持つグリルを採用しています。
とくに、セダンの「アバロン」や「カムリ」などではフロント部分のほとんどをグリルが占めています。
また、レクサスでは現在のモデルで「スピンドルグリル」というブランドを象徴するアイコンを採用するなど、強い個性を持つグリルが多いです。
一方で、EVと同じくエンジンを搭載していないのが燃料電池車(FCV)です。トヨタでは「ミライ」が発売されていますが、初代、2代目と共にグリルを主張したデザインとなっています。
初代はフロント左右とロアグリル、2代目は大きな台形型を採用していますが、なぜFVのミライではグリルを主張しているのでしょうか。
ミライを販売しているトヨタの販売店スタッフは次のように説明します。
「FCVは、『FCスタック』という空気を取り入れて水を排出するシステムを搭載しています。
さらにFCVには、エンジンが搭載されていないものの、FCシステム自体はエンジン同様に高温になりますが、こもった熱を排出できないため、空気で冷却することが重要なのです。そのため、大きな開口部となるグリルが採用されています」
今後、EVが普及していくなかで、グリルレスのようなデザインを見かける機会は増えてきます。
しかし、クルマは高速域での走行も想定されるため、その際の空気抵抗をいかに減らすことが出来るかという課題は残ります。
そのため、フロント部分にグリルがまったく無くなると空気抵抗が大きくなることから、なんらかのグリルは存在し続けると考えられます。
しかし、これまでのような主張が強いグリルはFCVを除いて、減っていくのかもしれません。
タイヤハウスが大きく見えても、かえってタイヤが小さく見えてデザイン的に間抜けである。全然見てくれが悪い。タイヤだけカッコ悪いと思わないのでしょうか。