伝統と革新の融合? 豪華さとスポーティさが光る「7th スカイライン」を振り返る

64年という長い歴史を持つ日産「スカイライン」は、現行モデルで13代目にあたります。この歴史のなかで数々の記憶に残るモデルや名車が誕生していますが、なかでも7代目は大きな節目になったモデルです。そこで、7代目スカイラインを振り返ります。

ハイソカーの要素も取り入れた7代目スカイライン

 日産の現行ラインナップのなかで、もっとも長い歴史を刻んでいるモデルは「スカイライン」です。初代はプリンス自動車(当時の社名は富士精密工業)から1957年に発売され、現行モデルは13代目にあたり、64年もの間つくり続けられています。

伝統と革新の融合によって開発された7代目「スカイライン」
伝統と革新の融合によって開発された7代目「スカイライン」

 これまで記憶に残るモデルや名車として語り継がれるモデルを、数多く輩出してきたスカイラインですが、大きな節目を迎えた世代がいくつかあります。

 そのなかでも、7代目は当時の流行を取り入れていたり、超高性能化への序章だったモデルとして、いまも多くのユーザーに愛されています。

 そこで、7代目スカイラインはどんなモデルだったのか、振り返ります。

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 7代目スカイラインは1985年に発売されました。愛称は7代目にちなんで「7th(セブンス)」ですが、型式が「R31型」のため、「アール・サンイチ」とも呼ばれています。

 ボディは発売当初は4ドアハードトップ、4ドアセダンのみでしたが、後に2ドアクーペと、シリーズ最後となる5ドアステーションワゴンを追加。ライトバンの商用車は6代目をもって廃止となりました。

 ボディサイズは全長4660mm×全幅1690mm×全高1365mmで、ホイールベースは2615mm(2ドアクーペ)で、6代目と比べ全長が65mm、全幅が25mm大きく、ホイールベースは同じです。

 7代目のボディは大きいというイメージがありますが、8代目(R32型)がダウンサイジングしたことからであり、6代目からは特筆するほどの変化はありません。

 外観のデザインは6代目のイメージを踏襲していますが、より平面に近いボディパネルを組み合わせた直線基調となり、エッジを際立たせていることも大きく見える要因のひとつではないでしょうか。

 また、「パサージュ」シリーズはトヨタ「マークII」3兄弟に代表されるハイソカーのエッセンスも取り入れて流行をキャッチアップしました。

 内装では直線基調のインパネで、助手席側の前はトレー形状とするなど、実用的な面も重視され、スポーティさよりもラグジュアリーな雰囲気が強調されています。

 エンジンは6代目から大きく変わったのがトピックスで、6気筒エンジンは旧来のターンフローだった「L型」を捨て、新世代の「RB型」へスイッチ。

 エンジンラインナップは2リッター直列6気筒DOHCターボの「RB20DET型」、同自然吸気の「RB20DE型」、2リッター直列6気筒SOHCターボの「RB20ET型」、同自然吸気の「RB20E型」、さらに2.8リッター直列6気筒自然吸気ディーゼルの「RD28型」、廉価モデル用の1.8リッター直列4気筒SOHCの「CA18S型」と、多岐にわたります。

 なかでも直列6気筒DOHCエンジンは、1973年に消滅した「スカイラインGT-R」以来となる6気筒DOHCエンジンということが大きく話題となりました。

 RB20DET型を搭載するトップグレードの「GTS ツインカム24Vターボ」は最高出力210馬力(グロス)を発揮し、シリーズ最高の出力を更新。

 足まわりはフロントにストラット、リアにセミトレーリングアームを採用し、3代目(ハコスカ)から続いているスカイラインの伝統を踏襲していましたが、油圧で後輪の操舵をおこなう4WS機構「HICAS(High Capacity Actively-controlled Suspension=ハイキャス)」を装備し、コーナリング性能と高速安定性を向上。これは量産車では世界初となる新技術でした。

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 このように、7代目スカイラインは新世代エンジンやハイキャスを搭載するなど技術的にも意欲作といえ、ハイソカーの要素も取り入れるなどスポーティなモデルと高級感のあるモデルをラインナップしたことで、幅広いユーザー層から支持されてヒット作になりました。

 そして、いまも語り継がれる存在のスポーツモデルが登場。これがスカイラインGT-R復活への序章とは、まだ知るよしもありませんでした。

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コメント

1件のコメント

  1. レオーネ復活してほしいです