なぜサンルーフ装着車が増えた? 愛煙家激減で危惧されるも増加傾向にある理由とは

かつて日本ではデートカーブームが存在し、なかでも「サンルーフ装着車」が人気だった時代があります。しかし、一時期はサンルーフ装着車が減少していましたが、最近では新たに設定するモデルが相次いでいます。それは、どのような理由があるのでしょうか。

絶滅危惧種も、コロナで需要はやや増?

 約30年以上前に販売された国産車ではサンルーフ装着車が人気を集めていたものの、その後は装着車が減少傾向にありました。
 
 しかし、最近ではサンルーフを純正ならびオプションで設定するモデルが増えてきたようです。その理由とは、どのようなものがあるのでしょうか。

かつては流行りの装備だった「サンルーフ」 なぜ最近になって見直されている?
かつては流行りの装備だった「サンルーフ」 なぜ最近になって見直されている?

 サンルーフは、頭上から光が差し込むことで高い解放感を体感できるため、当時の「デートカーブーム」を支えたほか、換気の意味もあることから車内でタバコを吸う愛煙家からも愛された装備です。

 しかし、近年はその姿をすっかり見かけなくなりました。そのひとつには車内で喫煙するユーザーが激減したことも関係しているといわれています。

 サンルーフは、アメリカや中国など海外で人気の高い装備で、1970年頃に国産車での採用が始まりました。

 日本でサンルーフに力を入れていたメーカーのひとつがホンダです。

 手動式のサンルーフは1968年に発売されたホンダ「N360」、電動式は1978年に発売したホンダ「プレリュード」がそれぞれ国産初といわれています。

 そんななか、最近ではサンルーフを標準ならびオプションで設定する新型モデルが相次いで登場しています。

 主なモデルとして、開閉式では2019年4月に登場したトヨタ「RAV4、はめ込み式2020年6月に発売されたトヨタ「ハリアー」とダイハツ「タフト」、さらに2021年4月に発売されるホンダ新型「ヴェゼル」です。

 ハリアーには、トヨタ初採用となった「電動シェード付パノラマルーフ」を設定。これはシェードを閉めることによる光の遮断のほかに、シェードを開けたままで調光をおこなうことができる装備です。

 ハリアーのパノラマルーフについて、チーフエンジニアを務める佐伯禎一氏は次のように話します。

「ハリアーはどんなシーンでもお客様の心の余裕を際立たせ、落ち着く空間を目指しました。

 その空間を目指すために調光可能なパノラマルーフを採用して、障子のように柔らかな光を室内に届けます」

 タフトには大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準。ダイハツによると、開発時における新型タフトでは、すでに軽自動車市場にあるほかのモデルと用途・テイストの方向性を差別化するという狙いがあったといいます。

 タフトのスカイルーフトップは固定式のため外の空気を取り入れることはできませんが、シェードを開けると明るい日差しが差し込んで、開放感のある室内が楽しめます。

 また、新型ヴェゼルでは「e:HEV PLaY(2WD)」グレードに「パノラマルーフ(Low-Eガラス)」を設定。これについて、開発担当者は「Low-Eという遮熱・断熱に優れたガラスを採用すること、不快にならずにオープンモデルのような心地よさを味わってもらうために設定しました」と説明しています。

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 このように、最近のサンルーフは、かつてよりもガラス素材や関連技術が向上したことに加えて、そのクルマの個性を発揮するアイテムとして採用されるケースが増えているようです。

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トヨタ新型ハリアーの内装色はコントラストを抑えた色合い
トヨタ新型ハリアーに採用される「電動シェード付パノラマルーフ」。オプション価格は約19万円。
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コメント

1件のコメント

  1. 一度つければ夏場の過酷さが解るよ。サンシェードなんか意味ない。