なぜ「ホコ天」であえて車を運用? キャンピングカーや輸入バスを活用する理由とは

日本有数の大企業が集まる東京の大手町、丸の内、有楽町周辺では、歩行者天国がおこなわれる空間であるにも関わらず、キャンピングカーや自動運転バスが運用されるという新しい街づくりが進められています。本来クルマがいてはいけない空間にクルマを配する取り組みとは、いったいどのような狙いがあるのでしょうか。

「大丸有」ってなに?

 JR東京駅周辺の大手町、丸の内、有楽町には、大手商社や銀行・証券、新聞社など日本有数の大企業の本社が集まっています。

「丸の内仲通り」のホコ天の様子
「丸の内仲通り」のホコ天の様子

 この3地域は南北方向でつながっていて、人やクルマの流れも一体化しているように動くため、地域の企業や自治体ではこれまで、大丸有(だいまるゆう)と呼んでさまざまな街づくりをおこなってきました。

 そのなかで、大丸有の象徴的な場所が、高級ブティックなども店を連ねている「丸の内仲通り」(まるのうちなかどおり)なのですが、2021年3月に入り、新たな動きが出てきました。いったいどのような状況なのでしょうか。

 時刻が2021年3月9日午前11時になると、丸の内仲通りに「歩行者の皆様、丸の内仲通りは歩行者のために開放されました。自転車をご利用の皆さんは歩行者に十分注意して走行してください」というアナウンスが流れ、自動車やオートバイの通行を禁止したいわゆる歩行者天国がいつものように始まりました。

 平日では、午前11時から午後3時、また週末は午前11時から午後5時まで実施されている交通規制です。

 こうして車両通行止めになっても、丸の内仲通りには許可を受けたクルマが数台、駐車していました。

 そのうちの2台はキッチンカーで、テイクアウトのランチメニューや、コーヒーやデザートを提供しているのですが、もう1台はちょっと場違いな感じでビルの前に止まっている、マツダ「ボンゴ」をベースとしたキャンピングカーです。

 なにか物販をしているのかとおもいきや、後ろのドアが開いたまま、階段には靴が二揃い置いてあります。車内をのぞくと、男性ふたりが何やら話している様子が見えます。

 これは、キャンピングカーなどを共同使用契約する「バン・シェアリング」のプラットフォームを提供するCarstayと三菱地所が連携したもの。

 三菱地所が展開するワーキングプレイスをマッチングする支援アプリサービス「NINJA SPACE(忍者スペース)」を通じて予約します。

 コロナ禍でさまざまな場所でのリモートワークが注目され、キャンピングカーにも関心が高まっているなかで、丸の内で第一弾を打って出て全国に向けた情報発信となっています。

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