他社開発の車を販売する「OEM」はメリットが多い!? OEM車オーナーの意外な本音
なぜハスラーじゃない!? マツダ版ハスラーを購入した理由とは
オリジナルのモデルのほうが知名度も高く、豊富なグレードやオプションが選べるのに、OEM供給されたモデルはどのような人が購入しているのでしょうか。
実際にOEM車に乗っているユーザーに話を聞いてみました。

広島県在住のFさん(40代・女性)が購入したのは、マツダ「フレアクロスオーバー」です。つまりスズキ「ハスラー」のマツダ版です。
SUVタイプの軽ハイトワゴンとして人気の高いハスラーを選ばずに、なぜフレアクロスオーバーをチョイスしたのでしょうか。
「以前からマツダのクルマに乗っていて、もう少し気軽でコンパクトなクルマに乗りたいと思っていたんです。
現在のクルマに乗り換えたのは、やはり慣れたディーラーで取り扱っていた車種だったことが大きいです。担当者も知っている人だし、修理やメンテナンスなども頼みやすそうというのがポイントでした」
また、ハスラーよりもフレアクロスオーバーのほうが商談で好条件だったり、納期が早かったりといったことが購入のきっかけになったといいます。
「クルマに詳しくないので、できれば安心できるお店で購入したかったし、家から一番いディーラーというのも購入した理由のひとつです」
Fさんのように、ディーラーの担当者との繋がりから購入するケースはOEMの場合は多く、また商用車の場合は、仕事の取引先との関係を考慮してあえてOEM車を選ぶケースもあるようです。
ちなみにFさんがフレアクロスオーバーがハスラーのOEM車だと知ったのは、商談を進めてからとのこと。
ハスラーがベースなので、社外品のカスタムパーツもハスラー用なら装着可能なのも、OEM車のメリットだといえます。
※ ※ ※
OEM車は知名度の低さはあるものの、オリジナル車よりもOEM車のほうが好条件が出たり、納期が早いケースもあるというのは意外なメリットといえそうです。
逆に、好条件が出やすいOEM車をあえて選ぶのも、賢い購入方法なのかもしれません。
これからの時代、さらなる開発コストの抑制や効率化を進めるために、車種が絞られる可能性も否定できません。
ラインナップの充実のために、OEM車はこれからも増えることになりそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
































