オラ顔SUV登場! 新型「アティバ」はどんな小型SUV? 迫力顔「ギアアップ」とは

マレーシアにおけるダイハツの合弁企業「プロドゥア」から発売された新型「アティバ」は、ダイハツ「ロッキー」をベースに開発したコンパクトSUVです。ロッキーとは細部が異なり、現地に最適化された設計ということですが、いったいどんなクルマなのでしょうか。

ロッキーよりボディサイズが拡大された新型アティバ

 ダイハツは、マレーシアにおける合弁企業のプロドゥアから新型「アティバ」を2021年3月3日に発売しました。現地では新型コンパクトSUVとして期待が高まっていますが、新型アティバはどんなクルマなのでしょうか。

プロドゥア「アティバ」(写真は「ギアアップ」装着車・プロドゥア公式YouTubeより)
プロドゥア「アティバ」(写真は「ギアアップ」装着車・プロドゥア公式YouTubeより)

 プロドゥアはダイハツとの協業により1993年に生まれたマレーシア第二の国民車メーカーで、プロドゥア・グローバル・マニュファクチャリング(PGMSB)という現地の生産工場も保持しています。

 そんななか発売された新型アティバは2019年に日本で発売されたダイハツ「ロッキー」をベースに、ダイハツとプロドゥアが共同で開発したコンパクトSUVです。

 プロドゥアによると、新型アティバのパーツの現地化率は同ブランドのモデルにおいてもっとも高い95%を達成したとし、エンジンやトランスミッションも含めてマレーシア国内で生産されているといいます。

 これにより6万1500リンギットから7万2000リンギット(日本円換算で約163万円から約190万円)と、国民車にふさわしいリーズナブルな価格を実現したと説明します。

 新型アティバのボディサイズは全長4065mm×全幅1710mm×全高1635mmで、ベースとなったロッキー(全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm)より若干大きいです。

 外観や内装は似たデザインが与えられていますが、新型アティバは現地向けエアロパーツ「ギアアップ」が設定されており、装着するとより迫力ある顔つきとなります。

 搭載されるパワートレインは両車ともに1リッターターボ(1KR-VET型)とCVTの組み合わせですが、駆動方式は新型アティバがFFのみなのに対し、ロッキーはFFと4WDを選択できます。

 開発にあたり、プロドゥアは2018年以降で計54人のデザイナー・エンジニアがダイハツのスタッフと協働したと説明します。

 その成果として、マレーシア市場に最適化されたコンパクトSUVである新型アティバが誕生したといえるでしょう。

 それではここでクイズです。

 海外向けモデルとしては新型アティバに初採用されたダイハツの新しいクルマ作りの設計思想の略称を何というでしょうか。

【1】TNGA

【2】DNGA

【3】SGP

【4】HEARTECT

※ ※ ※

 正解は【2】の「DNGA」です。

 DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)は、軽自動車を基点に小型車まで設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用。

 日本およびアセアンなどの新興国において、グローバル商品としてベースを共通化しながら現地ニーズに応えるクルマづくりとして、ダイハツが進めてきた取り組みです。

 日本ではロッキーのほか軽自動車の「タント」や「タフト」、そしてダイハツがトヨタへOEM供給するロッキー姉妹車の「ライズ」で採用事例があります。

 ダイハツは今後もDNGAを活用した新型車の海外展開を予定しているということです。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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