「永遠の黒」冠する黒いクルマ 名前の圧が凄い! 変わった名前のボディカラー5選
“金属の流れ”感じられるボディカラーとは
●トヨタ「メタルストリームメタリック」
トヨタ「C-HR」は同社の世界戦略SUVとして2016年に登場。
TNGA思想の設計による走りの良さもさることながら、クーペ的なスピード感とSUV的なたくましさを融合させた個性的なデザインも特徴です。
力強く盛り上がったフロント・リアのフェンダーや、鋭い目つきのキーンルック(トヨタ車の共通デザイン)、大胆に寝かせられたCピラー、そしてリアドアハンドルを隠したデザインにすることで、C-HR独自の世界観を作り上げました。
そんなC-HRのデザインにあわせて新規に開発されたボディカラーのひとつが「メタルストリームメタリック」です。
やや暗めなシルバーで、名前の意味を読み解くと「金属」(Metal)と「液体や気体などの一定の流れ」(Stream)が組み合わされたものとわかります。
わたし達が普段目にする金属のほとんどは固体ですが、複雑なうねりをともなったC-HRのボディを見ると、確かにメタルストリームメタリックのボディカラーで金属の流れを感じられるかもしれません。
●スズキ「チアフルピンクメタリック」
軽自動車やコンパクトカーではピンクやオレンジをはじめとした明るい有彩色がとくに似合います。
そんななかスズキはパステル感の強いピンクとして軽スーパーハイトワゴンの「スペーシア」や軽SUVの「ハスラー」に「チアフルピンクメタリック」を設定しています。
チアフル(Cheerful)とは「陽気な」「快活な」「楽しい」などを意味する英単語。
実在するものではなく、この明るいピンクのクルマを見た人がどんな気持ちになるかを表現した色だといえます。
スペーシアやハスラーの少しレトロなスタイリングにピッタリで、確かに見る人を明るく元気づけるボディカラーだといえるでしょう。
●日産「チャイナブルーメタリック」
日産の電気自動車として販売されている「リーフ」にかつて設定されていたボディカラー「チャイナブルーメタリック」(「チャイナブルーメタリック×スーパーブラック」の2トーン)は、パステルな色合いでカッコよさと親しみやすさを両立しているのが特徴。
なにより、国を連想させる単語が使われている点が独特なボディカラーでした。
“china”には英語で「陶磁器」「磁器」という意味があり、青い陶器のようなつるんとした質感が、ボディの陰影を美しく演出。
ブルーキュラソーを用いた同名のロングカクテルも想起させる質感の青でした。
ちなみにチャイナブルーはモノトーン色として、3代目「マーチ」にも設定がありましたが、日産はこのとき第8回オートカラーアウォード(2005年度)でグランプリを獲得。
受賞したチャイナブルーメタリック(ボディカラー)×アイスブルー(インテリアカラー)の組み合わせに対して「旬を感じさせるターコイズブルー。内外装ともにブルーという打ち出しは、メッセージが明確だった」と評価されています。
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