販売台数がN-BOXの1/10のクルマも!? 2020年に販売が振るわなかった軽自動車とは
生産終了間近! 「アクティトラック」の販売台数は…
一方、ほかのOEM軽自動車まで目を向けると、どんな車種の販売台数が少ないのでしょうか。
商用車「ミニキャブ」の乗用車版として1999年に登場した初代の三菱「タウンボックス」は、2011年までの12年半もの長い間販売され続けた長寿モデルでしたが、初代のみで一度販売を終了しました。
2014年に復活した2代目タウンボックスはスズキ「エブリイワゴン」のOEMモデルとなり、翌2015年にはエブリイワゴンとともにモデルチェンジされて3代目がデビュー。軽乗用車トップの2240mmの室内長、クラストップとなる室内高1420mm(ハイルーフ車)と室内幅1355mmを実現しました。
2019年の商品改良では、全車に標準装備の「e-Assist」で衝突被害軽減ブレーキシステムをレーザーレーダー方式からステレオカメラ方式に変更し、前方の歩行者検知にも対応。
その他にも安全装備の拡充が図られていますが、2020年の販売台数は現行軽自動車で最少の546台のみとなっていました。
最後に、2021年6月の生産終了が発表されているホンダ「アクティトラック」の販売台数を見ていきます。
1977年にデビューしたホンダ「アクティ」は、1963年に登場した「T360」から続くホンダの軽トラックで、他社の軽トラックとは違いミッドシップ・リアドライブ方式を採用。空荷時も安定感のある静かな走りを実現していました。
2009年にはトラックのみ4代目にモデルチェンジ。
ホイールベースを1900mmに短縮してフロントタイヤの切れ角を大きくしたことで、最小回転半径は3.6m(2WD車)に縮小し、せまいカーブや駐車・Uターンなどで切り返しが少なくてすむ小回りのよさを実現しました。
ショートホイールベース化により、急勾配での段差などで車体底面をこする心配も少なくなりました。
アクティはミッドシップで走行性能が高いことから「農道のNSX」と呼ばれるクルマでしたが、2020年の販売台数は1万8501台にとどまりました。競合車となるダイハツ「ハイゼットトラック」(7万5712台)やスズキ「キャリイ」(5万5875台)と比べると、やはり少ないといえるでしょう。
ただ、2019年の秋に生産終了が予告されたためか、2019年の販売台数(1万5268台)と比べて約1.2倍に増加。さらに2021年1月の販売台数は2189台と、前年同月比で約1.7倍を記録しています。
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販売が好調な軽自動車とはいえ、売れるクルマと売れないクルマは存在します。また登録車と同様、他社からのOEM供給を受けるモデルはとくに人気薄となる傾向にあるようです。
スライドドアのウェイクはタント、キャンバス、アトレの軽自動車同門対決の中で頑張っていると思う。
これに小型車ト-ルも同じ販売店にある。
それでも毎月2000台程度は売れている。
つまり毎月2000人の人が買っているのだからコアなファンが一定数いるのでしょう。
試乗してみたらわかりますが、まず重すぎる。軽自動車といいながら1トンで1000ccの車より下手したら重い、ちょっとした坂道はのぼらない、少しの風でハンドルはとられる。広いからって大人3人で乗ると走らない車に運転者は軽いストレス。室内空間は広いけどちょっとしたことがストレスになる車でしたね。