販売台数がN-BOXの1/10のクルマも!? 2020年に販売が振るわなかった軽自動車とは
日本で車名(通称名)別でもっとも売れているクルマは軽自動車のホンダ「N-BOX」となっているように軽自動車が人気です。しかし、軽自動車でもなかなか売れていない車種もあります。いったいどんな車種だったのか、2020年のデータを元に振り返ります。
「N-BOX」の爆売れが続いた2020年
近年、日本の軽自動車市場ではホンダ「N-BOX」の好調ぶりが目立ちます。2011年に投入した初代モデルの好調に続き、2017年にモデルチェンジした2代目モデルも販売好調。
全国軽自動車協会連合会が発表した「軽四輪車通称名別新車販売台数」によると、2020年には4年ぶりに20万台割れとなりましたが、年間で19万5984台を販売し、6年連続トップの座を守り続けています。2021年1月のN-BOXの販売台数も1万6369台と好調です。
しかし人気の軽自動車といえども、なかには販売台数がN-BOXの1/10に満たない車種も存在しています。2020年の年間累計販売台数のなかで売れてない軽自動車とはどんなモデルだったのでしょうか。
まず、N-BOXと同じ軽スーパーハイトワゴンのなかで販売が伸び悩んでいるクルマとしてダイハツ「ウェイク」が挙げられます。
2016年にデビューしたウェイクは、2013年の第43回東京モーターショーに参考出品したコンセプトカー「DECA DECA(デカ デカ)」を市販したものです。
幅広い用途に対応できる新ジャンルの軽自動車を目指して開発され、「ドデカクつかおう。WAKE」がキャッチコピーです。
当時の軽自動車でもっとも高い1455mmの室内高を実現しながら、さまざまなサスペンションチューニングによって乗り心地と操舵安定性を高い次元で両立する走行性能を実現。
企画段階から45の使用シーンを想定して、それぞれのシーンで最適なクルマを目指したとされています。
また「ハイパーインパネ」と呼ばれる各種収納と、左右分割ロングスライド・リクライニングリヤシートなど、乗車時の快適性や荷物を積み込む際の利便性も考慮。
大容量ラゲージアンダートランクは90リットルもの容量を持ち、クーラーボックスなどの大きな荷物も積み込むことが可能です。
リヤシートのラゲージ側は防水仕様とすることで、水に濡れた荷物も気にせず積載できるレジャービークルの面も強く打ち出していました。
このようにほかの軽スーパーハイトワゴンとは異なる特徴を打ち出したものの、軽スーパーハイトワゴンのなかで販売は伸び悩み、2020年の販売台数は1万6777台となりました。
ちなみにウェイクをベースにした商用バンである「ハイゼット キャディー」は、わずか584台しか販売されていません。
一方、OEMモデルの軽スーパーハイトワゴンまで見ると、2020年の販売台数がもっとも少なかったモデルはスバル「シフォン」となりました。
2016年にデビューしたシフォンは、ダイハツ「タント」のOEMモデルで、2019年には2代目にモデルチェンジされました。
タント同様、開放感のある広い室内と「ミラクルオープンドア」と呼ばれる、前後のドアにピラーを内蔵するセンターピラーレスによって生まれた大開口のドアは、大きな荷物の出し入れや子供との乗り降りもスムーズ。
最大540mmの運転席ロングスライドシートによって車内の移動も楽々にするなど便利な機能を装備しています。
2020年の商品改良では新「スマートアシスト」をスバル車で初採用。
衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能の性能を向上させるためにステレオカメラを刷新しただけでなく、側逸脱警報機能やふらつき警報なども追加され、標識認識機能に最高速度と一時停止を追加して安全性能が向上しました。
しかし、2020年の販売台数は軽スーパーハイトワゴンのなかで最少の4538台のみとなっていました。
スライドドアのウェイクはタント、キャンバス、アトレの軽自動車同門対決の中で頑張っていると思う。
これに小型車ト-ルも同じ販売店にある。
それでも毎月2000台程度は売れている。
つまり毎月2000人の人が買っているのだからコアなファンが一定数いるのでしょう。
試乗してみたらわかりますが、まず重すぎる。軽自動車といいながら1トンで1000ccの車より下手したら重い、ちょっとした坂道はのぼらない、少しの風でハンドルはとられる。広いからって大人3人で乗ると走らない車に運転者は軽いストレス。室内空間は広いけどちょっとしたことがストレスになる車でしたね。