なぜ名古屋だけに「基幹バスレーン」存在? 他県ユーザー困惑の道路事情とは
名古屋ならでは?複数車線が入り混じる曲者道路たち
名古屋には基幹バスレーン以外にも迷ってしまうような危険な道路がいくつか存在しています。
市内中心部ともなると交通量が多く、道路自体も広く設計されていますが、それゆえに複数車線が入り混じる交差点が多くなっています。
なかでも迷いやすいのは、名古屋駅の北口前にある巨大なオブジェ「飛翔」を中心としたロータリー交差点です。
ここはオブジェを中心に時計回りに進めるようになっていますが、北側には両側6車線、東にも両側6車線、南には両側9車線、に加え西側には名古屋駅のタクシー乗り場の出入り口があり、名古屋でも屈指の難解な交差点です。
この交差点を日常的に利用する清須市の男性は以下のように話します。
「北から南にまっすぐ進むだけでも、ひとつの交差点内で3回も正しい車線を選ぶ必要があります。
東から走行してくる場合は道路に栄生、名駅、笹島と向かう先の地名が道路に書いてあるのですが、普段ここを走り慣れていないドライバーからすると地名もいまいち分からないのでさほど意味がありません。
道路に慣れててもほかのドライバーが予測できない動きをすることもあるので、ここを走るときは緊張します」
ほかにも、名古屋市中区にある「鶴舞公園前」の交差点では複数車線を持つ道路の五叉路となっており、あまりにも複雑すぎる交差点のため通常の信号のほかに4方向の矢印信号がついています。
また、同中区にある「千早北」の交差点でも複数車線の五叉路となっているうえに交通量も多いため、慣れていても思うように進めないことも多いようです。
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クルマ社会である名古屋市独特の基幹バスレーンは、仕組みとしては分かりづらい部分もありますが、市民の生活の足として長い間定着しているようです。
しかし、名古屋を走る際は独特のルールに注意深く走行することが必要といえるでしょう。
日頃、右側車線しか走らないドライバ-にはうっとしいだろうね。