スバル新型レヴォーグは雪道の安心感がハンパない! 全方位で進化した最新ワゴンの実力は?

雪上でも抜群の安定性! むしろ「ワクワク」が感じられる!

 翌日、目が覚めると予報通り大雪です。クルマに降り積もった雪を下ろしてから雪上試乗に出かけます。

 寒いなかで雪を下ろして新型レヴォーグに乗り込んだとき、嬉しいのはその空調性能の高さです。

 ヒーターはもちろん、デフロスターやデフォッガーが他社のクルマよりも効きが強いのは間違いありません。

スバル新型「レヴォーグ」
スバル新型「レヴォーグ」

 ちなみにシートヒーターは3段階調整式ですが、最大の3だとお尻が「熱い!」と感じるくらいのパワーです。マイナス一桁台の気温なら、最小の1で十分。「GT」以上のグレードでは、後席にもシートヒーターが標準で備わっています

 ただ、ひとつだけ気になったのはステアリングヒーターが未装着なところです。すでに「フォレスター」には採用されているので、年次改良でレヴォーグにも追加設定されることを期待します。

 路面は圧雪が多い状況ですが、主要道路を外れるとフカフカの新雪。さらにシャーベットやウエット、交差点付近はツルツルのアイスバーンと、さまざまな路面状況のなかでの走行となりましたが、新型レヴォーグだと不安よりも安心のほうが上回り、むしろ「ワクワク」を感じたくらいです。

 その要因は、「レガシィ」からレヴォーグに受け継がれた「グランドツーリング思想」がより高いレベルの実現にあると思っています。

 スバル自身は「より速く」、「より遠くに」、「より安全に」、「より快適に」と定義していますが、これらの実現のためにはひとつの性能に秀でるのではなく総合性能が重要となります。

 具体的にはドライバーの意のままの走りを高いレベルで実現させる「インナーフレーム構造のSGP」や“常時四駆”にこだわった「AWDシステム」、路面を離さないしなやかな「サスペンション」、実用トルクと扱いやすさを重視した「CB18エンジン+新CVT」といった基本性能だけでなく、スポーティなルックスと両立する「直接視界の良さ」や取り回しの良い「ボディサイズ」などのパッケージングの良さ、さらには前出の「空調性能」などが、複合的かつバランス良く絡み合って実現しています。

 これらはオンロードよりも路面μが低い(=走行環境がより厳しい)雪道のほうがより際立ちます。

 フラットな圧雪路の広場で少し派手な走りを試してみましたが、低μ路にも関わらずリアの鉄壁なスタビリティの高さとフロントのノーズの入りの良さから来る安心感は絶大で、滑り出しても動きが解りやすい上に挙動も安定しているので、クルマに対する安心感は半端ないです。

 アイスガード6もリアルワールドでの性能の高さにも定評がありますが、同じ思想の新型レヴォーグとのマッチングもバッチリでした。

 もちろん、無理な走りは禁物ですが、普通に走る限りは危険な思いやドキドキやハラハラはなく、常に冷静にドライビングが可能です。それは結果として安全運転にも繋がっていると考えています。

※ ※ ※

 撮影後に筆者は密を避けながら野沢温泉スキー場でスキーを楽しんでから帰路に着きました。

 通常であれば疲れて途中のSA/PAで寝落ちしてしまうのですが、今回は往路と同じく休憩以外はノンストップで帰宅。往路以上に「アイサイトX」が運転時の負担を減らしてくれていることを実感しました。

 新型レヴォーグには従来のグランドツーリング思想の4つの定義にプラスして「より愉しく」があると考えています。その根拠は絶大な安心が担保されているからこそ、その先に愉しさが見えるというわけです。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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2件のコメント

  1. スバルが雪道のキングなのは分かった!、でも俺からしたら炬燵で丸くなる猫のほうが雪ではしゃぐバカ犬より無難でキングだけどなw

  2. 新型レボーグはテレビが見れないから子供が乗らない、

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