小型EV市場、出光も参入か トヨタら完成メーカー以外も続々参入で多様化するMaaSの今後とは

トヨタ「シーポッド」とタジマ「ジャイアン」の違いは?

 トヨタのシーポッドは、日常生活における近距離移動に加え、定期的な訪問巡回といった法人利用や、都市・山間部などそれぞれの地域に即した安心かつ自由で環境に良い移動手段を目指したものです。

 車両区分(道路運送車両法)では、軽自動車扱いとなるボディサイズは、全長2490mm×全幅1290mm×全高1550mm、最小回転半径3.9mとなり曲がり角や車庫入れ時などにも切り返しが少ない優れた取り回しを実現しました。

 リチウムイオンバッテリーをシート足元の床下に搭載し、段差の少ない低床フラットフロアを実現しリアにモーターを配置。

 バッテリー容量(総電力量)は9.60kWhとなり、安心して日常使用できる150kmの航続距離(WLTCモード)、最高速度60km/h。充電時間は普通充電のみで単相100V/6Aで約16時間、単相200V/16Aで約5時間です。

 安全面では、軽自動車向けの基準をもとに新たに設定された超小型モビリティ用の安全基準に対応。

 万が一の事故に備え、衝突エネルギーを多くの部材へ効率よく分散吸収させる構造の採用などにより、前面、側面、後面など、あらゆる方向からの衝突に対しての安全性も追求。歩行者への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディも採用しています。

 また、車両(昼夜)、歩行者(昼夜)および自転車運転者(昼間)を検知可能なプリクラッシュセーフティを標準装備するなど、日常生活での安全な走行をサポートします。

 価格(消費税込み)は、「X」(165万円)、「G」(171万6000円)です。

トヨタが発売した超小型EVの「シーポッド」。2022年には一般向けに販売予定。
トヨタが発売した超小型EVの「シーポッド」。2022年には一般向けに販売予定。

 一方のタジマが開発したジャイアンは、乗用モデル、ピックアップトラックモデル、デリバリーバンの3タイプをラインナップ。デリバリーバン以外はすでに発売されています。

 そのなかで、乗用モデルは少人数の近距離移動に最適化した、小型で利便性の高い超小型モビリティです。

 2019年10月に開催された「東京モーターショー2019」にてタジマの代表取締役会長兼社長/CEOの田嶋伸博氏は「私達は超小型モビリティとされる最高速度60km/hかつ2人乗りの車両の開発を続けてきました。高山市の実証実験では、営業用や観光用で活躍していました」と延べていました。

 ジャイアンのボディサイズは、全長2545mm×全幅1290mm×全高1570mmとなる2人乗り仕様で、シーボットと同じようなパッケージとなります。

 バッテリー容量(総電力量)は10kWhのリチウム電池を搭載。1充電での航続距離は130km、最高速度45km/h、充電時間は普及充電のみで単相200Vと単相100Vで6時間から8時間です。

 価格は、1グレードのみで174万9000円。なお、ピックアップモデルは170万5000円となり、バッテリー性能は乗用モデルと同じとなります。

【画像】話題の超小型EV「ジャイアン」と「シーボット」の違いを見る!(32枚)

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