最速SUV「ベンテイガ・スピード」より速い! ABT「RS Q8-R」に蒼い稲妻ブルー登場

創業125周年記念となる2021年に向けて、ABTは2020年から125台限定のアウディベースのコンプリートカーをリリースしてきた。その最新作「RS Q8-R」では、記念限定色である「サンマリノ・ブルー・メタリック」を選択できることになった。

「速さ」だけでなく「快適」であることが信条

 2021年は、VW&アウディのチューニングメーカーとして有名なABT(後のABTスポーツライン)にとって、馬具屋として創業してから125年という記念すべきアニバーサリーイヤーだ。

記念限定色である「サンマリノ・ブルー・メタリック」をまとったABT「RSQ-8」
記念限定色である「サンマリノ・ブルー・メタリック」をまとったABT「RSQ-8」

 この間ABTは、「ABTスポーツライン」、「eライン」、「モータースポーツ」という3つのブランドバーを確立している。それぞれにスポーティでダイナミック、そして高性能なプロダクトを生み出している点では共通している。

 その証明としてABTは、ドイツの著名な自動車雑誌の「SPORT AUTO AWARD 2020」において、読者投票の1位から3位までを独占するという、これ以上はないという結果を得ているのだ。

 ABTは、「速さ」と「機能性」のどちらかをカスタマーに選ばせるべきではない、というチューニング哲学をこれまで長く受け継いできた。彼らが常に求めているのは、スーパースポーツ級の速さと、VWもしくはアウディが生み出してきた快適性の両立にある。改めて思い起こすと、ABTのコンプリートカーで、速さは感じても乗りにくさを同時に感じるようなクルマには出会ったことがない。

 今回、同社の創立125周年を記念して、125台のみが限定生産される「RSQ8-R」もまた、この哲学を十分に継承したモデルとなった。

 RSQ8-Rのスペック表には、いかにも刺激的な数字が並んでいる。搭載される4リッターV型8気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッドエンジンは、オリジナルの600ps・800Nmから、さらにECUやエグゾーストシステムのチューニングによって、740ps・920Nmへと強化されている。

 その一方で、高速道路などのクルージング走行時などでは、8気筒のうち4気筒を自動的に休止させるシリンダーオンデマンド効率システムなどは、そのまま残されており、高効率な走行も実現しているのである。

【画像】記念限定色が映えるABT「RSQ-8」(10枚)

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