ライバルには負けない実力の持ち主? とある性能に秀でた車5選

エンジンスペックの覇者と、オフロードのキング

●メルセデスAMG「A45 S 4MATIC+」

まさにターボの偉大さがわかるハイパフォーマンスカーの「A45 S 4MATIC+」
まさにターボの偉大さがわかるハイパフォーマンスカーの「A45 S 4MATIC+」

 メルセデス・ベンツでもっともコンパクトなモデル「Aクラス」は、2018年に現行モデルの4代目が登場。そして、超高性能な「AMG A45 S 4MATIC+」をラインナップしています。

 A45 S 4MATIC+に搭載されるエンジンは2リッター直列4気筒ターボで、最高出力は421馬力を発揮。

 排気量が大きければ必然的に出力が大きくなりますが、エンジンの持つポテンシャルを推し量るには、排気量1000ccあたりの馬力で推し量ることができます。

 そこで、A45 S 4MATIC+の場合で計算すると211馬力/リッターとなり、これはひと昔前のレーシングカーの領域に到達しているといえ、現在、販売されているモデルのなかでは世界最高です。

 これほどまでのハイパフォーマンスカーながら、普段使いでもまったく問題ないフレキシブルさもあり、テクノロジーの進歩には驚かされます。

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●レクサス「LX570」

高級車でありながら世界トップクラスの悪路走破性を誇る「LX570」
高級車でありながら世界トップクラスの悪路走破性を誇る「LX570」

 日本では山間部や原野を除くと、クルマが走行する道路のほとんどはアスファルトやコンクリートで舗装されており、簡易舗装を含めた舗装率は80%を超えるといいます。

 一方で、世界に目を向けると、砂漠や湿地、岩が散乱するガレ場など、クルマには過酷な環境も存在。

 そうした悪路でも高い走破性を誇るのがクロスカントリー車で、国産モデルで最高峰に位置するのが、レクサス「LX570」です。
 
 トヨタ「ランドクルーザー200」譲りのタフさに加え、レクサスならではのクラフトマンシップによる上質な内装をあわせ持つことが特徴です。

 搭載するエンジンは最高出力377馬力を誇る5.7リッターV型8気筒で、駆動系には副変速機構をもつ「マルチテレインセレクト」を装備し、走行モードの切り替えが可能です。

 モードセレクタースイッチで「ROCK/ROCK&DIRT/MOGUL/LOOSE ROCK/MUD&SAND」の5つのモードから、路面の状況に合わせて最適な走行モードを選択できます。

 また、ドライバーがアクセル/ブレーキ操作から解放される「クロールコントロール」も装備されており、砂地や泥濘地で脱出困難な状況でも、クルマがアクセル操作とブレーキを自動で制御して脱出をサポート。

 ほかにも、クロールコントロール作動時にすぐれた回頭性を実現する「ターンアシスト機能」や、車両周辺の状況をモニター映して車両下の状態やタイヤ位置を確認できる「マルチテレインモニター」などを装備し、まさに命の危険がある状況でも頼りになる存在です。

 LX570は生粋のラグジュアリーカーながら、横方向の最大安定傾斜角44度、登坂能力45度と、スペック的にもすぐれたオフロード性能を発揮します。

 ちなみに車重は2730kg(8人乗り)、燃費はWLTCモード・6.6km/Lと、国産乗用車でもっとも重量級かつ非経済的モデルとしても君臨しています。

※ ※ ※

 冒頭にあるとおり、クルマの本当の実力を知るには、乗って確かめるしかありません。むしろ、乗ってみることはクルマ選び最大の醍醐味といえます。

 クルマは家に次ぐ高額な買い物といわれていますから、納得いくまで試乗することをおすすめしますが、中古車では試乗もできないケースが多く、そうした場合はスペックや見た目で判断するしかありません。

 それでも、実車を見て、シートに座り、エンジンをかけてみるだけでも、いろいろと感じ取れることがあると思います。

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