人気低迷のワゴンが再び高い評価? オーナーが語る「あえてワゴンに乗る理由」

SUVやミニバンが売れ筋となり、数を減らしているのがステーションワゴンです。しかし最近では、走行性能と積載能力を兼ね備えていることで、再評価されています。そこでステーションワゴンのオーナーにワゴンを選んだ理由を聞いてみました。

高い走行性能と積載能力でワゴンの価値が見直されている?

 日本自動車販売協会と全国軽自動車協会連合会が毎月公表している販売台数ランキングでは、依然として上位をSUVやミニバン、コンパクトカーなどが占めています。

 その一方で、かつて1990年代から2000年代初頭に全盛を誇ったステーションワゴンは車種自体が減少しており、とくに国産車は数えるほどしかなくなってしまいました。

ワゴンでもっとも人気があるスバル新型「レヴォーグ」
ワゴンでもっとも人気があるスバル新型「レヴォーグ」

 最新の国産車販売台数ランキング(2021年1月)を見てみると、トップはトヨタ「ヤリス」で1万8516台。2位以下は「ルーミー」「アルファード」「ハリアー」「カローラ」とトヨタ車が続き、日産「ノート」が6位にランクインしました。

 それ以降もSUVやコンパクトカー、ミニバンなどが上位30位まで並ぶなか、ステーションワゴン専用車として唯一14位にランクインしているのがスバル「レヴォーグ」です。

 2020年10月に2代目へとフルモデルチェンジした新型レヴォーグは、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高く評価されており、現在のステーションワゴンが置かれた状況を考えるとかなり健闘しているといえます。

 もっとも現在の国産車のラインナップではステーションワゴン自体が少なく、レヴォーグのほかには、トヨタは「カローラツーリング」など、ホンダは「シャトル」、マツダは「マツダ6ワゴン」といった程度。

 しかし、輸入車に目をうつすと、メルセデス・ベンツにはコンパクトな「CLA」にも「シューティングブレーク」なるワゴンがあり、「Cクラス」「Eクラス」もワゴンをラインナップ。

 フォルクスワーゲンには「ゴルフ」と「パサート」、アウディは「A4」「A6」、BMWは「3シリーズ」「5シリーズ」、ボルボには「V60」「V90」といった具合に、ワゴンが現在もラインナップされており、高いステータスと人気を保っていることがわかります。

 そんな現在、ワゴンが持つ高い走行性能と積載性の良さが再評価され、とくに中古車市場ではジワジワと人気が復活してきているようです。

 都内で輸入車・国産車を問わず販売している中古車店のオーナーが、ワゴン人気の傾向を教えてくれました。

「とくに中古の輸入車を選ぶ人は、同じ車種でもセダンよりワゴンのほうが問い合わせも多く売れています。昔から輸入ワゴンが持つ雰囲気や高い実用性、ステータスは健在だと思います。

 現在の国産車は、それほどワゴンの車種が多くないため中古車の数も多くはありませんが、程度のいい中古車はすぐに売れてしまいます。しかもSUVから乗り換える人が多いです」

 いま大人気のSUVからワゴンに乗り換える理由は何なのでしょうか。

「考えられるのは、SUVより高い積載性です。基本的に舗装路しか走らないユーザーにとっては、悪路走破性より広いラゲッジスペースのほうが実用性は高いですから。また、重心も低くなり走りも楽しみやすいと感じる人が多いのでしょう」(中古車店オーナー)

 さらに、緊急事態宣言による自粛生活において、いわゆる「巣ごもり生活」もワゴン人気を後押ししている側面があるといいます。

「自宅で過ごす時間が長くなったことから、食材や日用品をまとめ買いする人が増加し、より多くの積載量を求めてワゴンに乗り換えたいと相談されるケースが増えています。SUVも人気は高いのですが、セダン感覚で乗れるワゴンは違和感が少なく感じるようです。

 また、レヴォーグなども含めて、ワゴンのほうがスポーティなイメージが強いのも人気の理由のひとつです。

 ミニバンの快適性や利便性とスポーツカーやセダンの運転する楽しさのどちらを取るかを考えたとき、落とし所としてワゴンを検討する人が増えていると思います」(中古車店オーナー)

【画像】使い勝手が最強!? 根強い人気の国産ステーションワゴンをチェック(47枚)

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