今の人気車は初代からイケてた? ヒットしているコンパクトカー3台の初代を振り返る
クラストップの広い室内を実現したホンダの新世代コンパクトカー
●ホンダ「フィット」
ホンダは1972年に次世代のコンパクトカーとして初代「シビック」を発売しました。その後、エントリーモデルとして革新的なデザインだった初代「シティ」が誕生し、「ロゴ」へとバトンタッチ。
しかし、ロゴは単にコンパクトで安いだけのイメージで、取り立てて秀でたところは見受けられず、ヒットしませんでした。
そこでホンダは2001年に、シャシからエンジンまですべてを一新した新時代のコンパクトカー初代「フィット」を発売。
ボディサイズは全長3830mm×全幅1675mm×全高1525mm、ホイールベース2450mmと、旧態依然としたデザインだったロゴよりもひとまわり大きくなったのと同時に、ワンモーションのスタイリッシュなフォルムに変貌しました。
新開発のシャシは、燃料タンクを前席下に収める革新的な「センタータンクレイアウト」を採用したことで、クラストップの広い居住空間と荷室を実現し、同様のレイアウトは歴代フィットや派生車、「ステップワゴン」などにも受け継がれています。
発売当初、エンジンは1.3リッター直列4気筒「i-DSI」を搭載し、1トン未満の車体に86馬力の十分なパワーと、23km/L(10・15モード)の低燃費を達成。
初代フィットはスタイル、広い室内、優れた経済性と、コンパクトカーに求められるニーズすべてを高い次元でバランスさせたことで、発売直後から人気車種となり、2002年にはトヨタ「カローラ」を抜いて日本国内での年間販売台数トップに躍り出る大ヒットを記録しました。
2020年2月には現行モデルの4代目が発売されましたが、コンセプトは初代から継承し続けており、また世界各地でフィットから派生したモデルが販売されているなど、今ではホンダの基幹車種となっています。
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今回、紹介した3車種の現行モデルは、すべて初代のイメージを受け継いでいます。
本文中に登場したシビックは、初代と現行モデルでコンセプトが完全に異なっていますが、グローバルで販売するには仕方のないことかもしれません。
しかし、ヴィッツ(ヤリス)、ノート、フィットは、代を重ねてもブレることの無いコンセプトを貫いており、そうした姿勢がヒットにつながっているといえるでしょう。
フィットもヴィッツも初代限りの車ですからね。
プリウスも初代以外は利益向けの車になりましたしね、ヴィッツは全ての排気量が4気筒で同世代のカローラより上質な車で小さくても高級車と言える作り込みでした。
フィットは1300が絶妙で排気量を行程に振ったトルク重視のエンジンでCVTの利点を生かせるエンジンで今のズルズルCVTとは異なるエンジンもCVTも与えられた仕事がきっちりできる車でした。