クーペなのに重厚な雰囲気が斬新!? 昭和のラグジュアリークーペ3選
スポーツカーから一転してラグジュアリーカーとなったマツダ車とは!?
●マツダ「コスモAP/コスモL」

マツダは1967年に、世界初の量産ロータリーエンジン搭載車である「コスモスポーツ」を発売。近未来のクルマをイメージさせる斬新なデザインのスポーツカーで、高性能なエンジンにふさわしい外観となっていました。
その後、改良されながらコスモスポーツは1972年まで販売され、同時にマツダはロータリーエンジン車の拡充をおこないます。
ロータリーエンジン車のフルラインナップ化を進めるなか、1975年にコスモスポーツの名を受け継ぎ、誕生したのが「コスモAP」です。
初代のピュアスポーツカーのイメージから一転して、コスモAPは高級なスペシャリティカーへと変貌をとげ、ボディはセンターウインドウを持つ2ドアピラードハードトップを採用。
フロントフェイスは丸目4灯のヘッドライトに縦ラインのラジエーターグリルを組み合わせ、重厚感のある雰囲気を演出しています。
エンジンはトップグレードに1.3リッターの2ローターロータリー「13B型」を搭載し、ほかにも1.2リッターロータリーの「12A型」、レシプロエンジンの2リッターと1.8リッター直列4気筒が設定されました。
ちなみに車名の「AP」とは、他社に先駆けて昭和51年排出ガス規制をクリアさせたことから、「アンチ・ポリューション=AP=公害対策」に由来しています。
1977年には「ランドウトップ」というレザー張りの屋根を採用した「コスモL」を追加し、さらに高級感をアピール。コスモはもともとアメリカ市場を意識して開発されたモデルで、ランドウトップもアメリカのラグジュアリークーペで人気があったことから、採用に至ったようです。
コスモAPは、1981年に角目4灯のリトラクタブルヘッドライトを採用したユニークな3代目へとモデルチェンジし、1990年には伝説的なモデルのユーノス「コスモ」へと受け継がれました。
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本文中にも登場したソアラ、ユーノスコスモなどに加え、ホンダ「レジェンドクーペ」、スバル「アルシオーネSVX」など、1980年代から1990年代にかけては、いまも語り継がれるような名車といえる2ドアクーペがデビューしました。
小型のクーペは高い運動性能からスポーティモデルとして人気がありましたが、大型のクーペはそのボディサイズを生かした優雅で美しいデザインが特徴です。
しかし、今後ラグジュアリークーペは減ることはあっても増えることは無いと思うと、寂しい限りです。
Writer: くるまのニュース編集部
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