トヨタ新型「シーポッド」だけじゃない!? 軽より小さい「超小型車」の魅力とは
全長3mを切る超小型の軽自動車とは?
日本独自の小さなクルマとして人気を博している軽自動車ですが、これをさらにコンパクトにして、軽の市販車としては初となるハイブリッドシステムを搭載したマイクロカーが、2003年デビューのスズキ「ツイン」(軽自動車枠)です。
短いホイールベース(1800mm)に丸みを帯びたデザインや2シーターというマイクロカーらしい出立ちが特徴になっています。

全長2735mm×全幅1475mm×全高1450mmのボディサイズは、当時の市販される軽自動車として最小で、パワーユニットは44馬力の660cc直列3気筒エンジンと、同エンジンを補助する役割を果たすモーターを搭載するハイブリッドの2種類をラインナップしていました。
超コンパクトなツインの最小回転半径は3.6m、燃費はガソリンモデルが26.0km/L(10・15モード)、ハイブリッドモデルが32.0km/L(10・15モード)と低燃費を実現しています。
軽自動車の平均乗車率が1.4名だったこともあり、2シーターに割り切ることで実現した超小型ボディですが、ツインの可愛すぎるデザインが不評だったのか販売面では苦戦し、2005年には生産が終了した短命な激レア車になっています。
さらに、輸入車のマイクロカーとして忘れてはいけないのはスマートでしょう。
スイスの時計メーカー「スウォッチ」とダイムラーベンツ(当時)が共同開発して、1998年にまったく新しいブランドとしてスマートは誕生しました。
初代スマートがデビューしたのは1998年。全長2500mm×全幅1510mm×全高1500mmという超小型な2シータークーペとして登場しました。
2座のシートがギリギリ収まるボディの四隅にタイヤを配置したレイアウトは、開発コンセプトである「スウォッチカー」そのもので、600cc直列3気筒ターボエンジンを搭載。
日本には2000年に正規輸入が開始されましたが、2004年には軽自動車規格に合わせて全幅を狭めた日本オリジナルの「スマート K」も登場しています。
このスマート Kの登場に合わせて、ノーマルのスマートクーペは排気量を700ccにアップさせています。
また2004年に5人乗りのハッチバックモデル「for four(フォーフォー)」が誕生すると、クーペの車名が「for two(フォーツー)」に変更されました。
その後の2007年には2代目へとフルモデルチェンジ。衝突安全性を考慮し、高張力鋼製モノコック「トリディオンセーフティセル」を採用しボディは全長2690mm×全幅1560mm×全高1540mmへとサイズも拡大し、パワーユニットも三菱製の1リッター直列3気筒エンジン&同ターボへと変更になっています。
そして2012年には、ピュアEVモデルである「for two エレクトリックドライブ」も導入されました。
コンパクトなサイズに航続距離140km以上を実現するリチウムイオンバッテリーを搭載したEVは、全長2740mm×全幅1560mm×全高1540mmにまでボディも拡大されましたが、このモデルが新型シーポッドにもっとも近い存在だといえます。
現行の3代目は2015年に登場。「for four」に通じるフロントマスクを採用し、メルセデスの最新安全技術も盛り込まれ、より快適で扱いやすいシティコミューターに進化しています。
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マイクロカーを中心としたシティコミューターは、「シンプル・イズ・ベスト」なクルマです。
豪華な軽ハイトワゴンもいいですが、公共交通機関よりクルマ移動が増えそうな現在の状況ではシティコミューターはかなり魅力的な乗り物かもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。



























