古い「ETC車載器」使用不可間近も新規格「ETC2.0」普及率なぜ僅か? ETCに潜む課題とは

古い車載器や規格に合わない車載器が使えなくなる!?

 これからマストアイテム化するETCですが、さらにややこしい問題があります。それは、装着されている車載器が使えなくなることがあるという問題です。

 現行の電波法の規格は2005年に適用がはじまり2007年12月から全面適用されています。

 これ以前の電波法で認可された旧規格の無線設備も現在は使えているのですが、その猶予期限が2022年11月末となっており、2022年12月からは使えなくなります。

2022年と2030年に使えなくなる車載器が存在
2022年と2030年に使えなくなる車載器が存在

 ETC車載器はこの無線設備に相当するので、古い一部の車載器が使用不可になるといいます。

 もっとも、2007年に全面適用された電波法の規格からすでに10年以上経過しており、それ以前のETC車載器を使用している人はごく少数でしょう。

 2007年以前に製造された車載器でも現行の電波法に適応していれば問題ありません。

 さらに2030年にも、同様のETC車載器使えなくなる問題が発生するようです。

 こちらはETCシステム全体のセキュリティ規格が変更になる予定によるもので、「遅くとも2030年には新セキュリティ規格の車載器のみ」となっているため、現在使用している車載器が使えなくなる可能性は否定できません。

 そこで、いま装着しているETC車載器が、2030年のセキュリティ規格変更で交換しなければいけないものなのかを見分けるポイントがあります。

 まずは取扱説明書や保証書、または車載器本体の裏面に記載されている「車載器管理番号」での確認です。

 19ケタの車載器管理番号の最初の数字が「1」なら新規格に対応、「0」の場合は旧規格のため使用できなくなります。

 もっと簡単なのが車載器に描かれている「ETC」のロゴです。ロゴの下に「・・・」が描かれていれば新規格に適合しますが、ない場合は使用不可となっています。

 また、新しいサービスのはずなのに、面倒なのがETC2.0対応車載器です。2016年から本格導入がスタートしたETC2.0ですが、このETC2.0対応車載器に「■」のマークがある場合は使用不可です。

 さらに、ETC2.0の名称が決定する以前のサービス名である「DSRC」のロゴが記載されたものも旧規格となります。

 わかりにくいのですが、ETC2.0対応車車載器は「マーク無し」のもののみが使えるということになります。

【画像】使えなくなるETC車載器はどれ? 見分け方を伝授(11枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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