「覚えていますか?」 昔のナビは不便だった? いまや快適過ぎるクルマの技術とは
クルマの進化は、ここ30年で大きく進化したといわれています。とくに、安全技術や運転支援技術など、いまやドライバーが手を添えるだけで半自動的に走行可能なモデルまで登場しました。今回は、そんな技術の紆余曲折を紹介していきます。
登場するには早すぎた? いすゞ渾身の凄いトランスミッションとは?
「MTとATのいい所取りのトランスミッションが欲しい」、そんな想いから生まれたのがいわゆる自動MTと呼ばれるシステムです。
その元祖が1984年にいすゞ「アスカ」に採用された「NAVI5」です。
開発の経緯は色々ありますが、当時ライバルは多段化ATを搭載するなか、旧式の3速ATしか持っていなかったいすゞの社内事情から生まれた技術といわれています。
各種センサーから情報をコンピューター(何とROM8Kバイト、RAM192バイト)に入力し、ギアチェンジ/クラッチコントロールのタイミングを決定。
機構としては理想のシステムでしたが、当時の技術では限界があったのも事実です。
とくにシフトアップ時のトルク切れによるドライバビリティの悪さは、当時いすゞが謳っていた「ベテランドライバーのような走り」とはほど遠く、その評価は決して高い物ではありませんでした。
自動MTの元祖といわれる1984年にいすゞ「アスカ」に採用された「NAVI5」
NAVI5自体は短命で終わりますが、その技術は現在トラック用の「スムーサー」が受け継いでいます。
その概念は世界の自動車メーカーに大きな影響を与えたのは事実で、その証拠にアルファロメオの「セレスピード」、フェラーリの「F1マチック」などが登場。
さらに2003年に、フォルクスワーゲンがツインクラッチを採用した「DSG」が登場により自動MTは大きく開花します。
その一方でATの進化も著しく、近年はMTのようなダイレクト感を備えたシステムも登場するなど、トランスミッションは著しい進化を遂げました。つまり、NAVI5の登場は少々早すぎだったのかもしれません。
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自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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