まるでランボ「ウルス」のクーペ版! ABTがつくった「RS5クーペ」とは?
80馬力アップ! ABTのチューニングテクニックとは
それではエンジンルームの中身はどうか。これはこのABT RS5クーペの大きな見どころのひとつだ。
オリジナルのRS5クーペに搭載されるエンジンは、2.9リッターV型6気筒ツインターボで、その最高出力&最大トルクは、450ps&600Nm。それをABTスポーツラインは、AECハイテクコントロールユニットと呼ばれる独自のECUと、追加のラジエーターキット、エアインテークカバーなどを装備することで、一気に80psと80Nmのエクストラを得ることに成功。ABTのRS5クーペの最高出力&最大トルクは、530ps&680Nmに引き上げられた。
もちろんこの性能向上は実際の運動性能にも大きく貢献し、0−100km/h加速はノーマルの3.9秒から3.6秒に短縮。オプションのセラミックブレーキを装着したモデルの場合には最高速を300km/hに上げることもできる。
サスペンションはABTスポーツラインの車高調節可能なスプリングを採用し、最大で25mmのローダウンを可能にした。独自の前後スタビライザーとの組み合わせで、コーナリング時の安定感がさらに改善されるという。
インテリアのフィニッシュも魅力的だ。ドアオープン時にはABTの文字が路面に映し出されるエントランスライトに始まり、カーボン素材はシートシェル、シートフレームカバー、ダッシュボードカバーなどにも使用されている。いかにもモータースポーツでさまざまなノウハウを得たチューナーの作といった印象だ。アウディが誇るスーパースポーツ「R8」にも肉薄する魅力を持つモデルに仕上がったといっていいだろう。
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