果たして開発費は回収できた? 短命すぎた国産車5選
ガルウイングドアを採用したスズキの軽スポーツとは?
●スズキ「キャラ」1993年1月から1995年12月
スズキ「キャラ」は、軽自動車では珍しいガルウイングドアとミッドシップレイアウトを採用した2シーターのスポーツカーです。
マツダはスズキから軽自動車のOEM供給を受けていますが、キャラは反対にマツダが開発したオートザム「AZ-1」をスズキに供給したモデルとなります。
なお、エンジンはスズキ製が採用されており、軽自動車規制いっぱいの64馬力を発揮する660cc直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載。
ミッドシップレイアウトも相まって、唯一無二の走りを楽しめるクルマでした。
AZ-1との違いは、エンブレム類のほか、フォグランプが標準化されている点がありました。そのため、AZ-1よりもキャラのほうが多少販売価格が高く設定されていました。
当時は軽スポーツカーとして、ホンダの「ビート」、スズキ「カプチーノ」などもあり、ベースの「AZ-1」と合わせて「ABCトリオ」と呼ばれ話題性はありましたが、バブル崩壊の後であったことに加え、価格が高めだった点、MT車のみのラインナップだった点もあり、販売が厳しく短命に終わりました。
●ホンダ2代目「ライフ」1997年4月~1998年10月
ホンダ「ライフ」は、1971年に発売された「N360」シリーズの後継となる軽自動車ですが1974年に生産終了します。その後、2代目ライフが1997年にトールワゴンタイプの軽自動車として登場しました。
2代目「トゥデイ」をベースとしたライフは、1993年に登場してまたたく間に人気となった軽トールワゴンのスズキ「ワゴンR」に対抗できるモデルとして投入されました。
しかし、1998年10月に軽自動車の規格が改正され、それに伴い、1998年10月にボディサイズが全長3395mm・全幅1475mmに拡大された3代目が投入され、2代目は非常に短命に終わりました。
発売を約2年間延期すれば良かったのでは、とも思えますが、2代目の売れ行きがあったから3代目も売れたのかもしれないと思うと、ライフを再登板させる試金石だったのかもしれません。
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開発資金回収のためには、メーカーは、1台でも多く生産し、販売したいはずです。しかし、事情によっては短期間で販売を断念せざるを得ない状況に陥ります。
その要因としては単に不人気であったことだけでなく、販売チャネルの消失、規格変更、ブランドイメージの低下などその要因はさまざまです。
とはいえ、売れなかったから悪いクルマというわけでもありません。中古車市場では希少性から高値が付くこともあるほか、不人気のまま割安で売られていることもあります。
短命のクルマに注目して、クルマを選ぶのも面白いかもしれません。
三菱「プラウディア/ディグニティ」はその後、韓国で現代自動車がKD生産していたはずだし、ライフは実質マイチェンだから差して影響無し、マツダ系2車はそれぞれ兄弟車&OEM、willはコンセプトは失敗したが車自体はそこそこ売れ、今でも時々見かける。記事にするほどの事では無い。
AZ-1に乗ってます。日本は個性の強い車を欲しいのに周りからどう見られるかを考えたり、メリットを楽しまずに、デメリットの心配ばかりするから嫌煙されるかと思います。で、メーカーの思惑からズレて生産1ヶ月で生産停止(泣)
マイナー車ですが、タイヤと窓ガラスさえあれば、あとは何とか現状維持できますので、マイナー車というレッテル出なく、好きな車という個性で走りたいと思います