「なんで急に!?」 車のトラブルどう対処? JAF会員でも有料になる作業とは
JAF会員は基本的に無料でも…有料になる作業とは?
JAFは規定の作業時間(工数0.5=30分)を超えると有料になります。作業には工数が定められており、30分超では30分ごとに工数が0.5ずつ増えていきます。
しかし、以下の作業は作業時間に関わらず「工数0.5」としてカウントされます。
・バッテリー交換 10分でバッテリー交換を完了しても「工数0.5」
・15kmまでのレッカー移動 渋滞などで1時間かかっても「工数0.5」
また、以下の作業の場合は、「特殊作業」となるため、無料の範囲を超えてしまいます。
・2本以上のタイヤ交換作業
・落輪作業で作業工数0.5超過する場合
・砂浜からの引き出し作業(引き出す距離によって料金が変更)
・落輪引き出し作業後のけん引作業(落輪引き出し「工数0.5」+けん引作業「工数0.5」=工数1)
また、同じ救援時に無料作業(工数0.5)+無料作業(工数0.5)を依頼すると有料になります。
実は筆者(加藤久美子)も過去にバッテリー上がりに絡んだロードサービスをお願いした後、「4750円です」といわれた経験がります。
・バッテリー上がりで川崎市内から横浜市内の自宅までけん引(14km)
・自宅についてすでに購入していた新しいバッテリーと交換
これらの作業はそれぞれ工数0.5で会員は無料ですが、これらの作業は同じバッテリートラブルによって発生した「一つの作業」となるそうで、その場合は工数0.5+工数0.5=工数1で4750円になるとのことでした。
「一つの作業」についての定義をJAFに確認したところ、「前回作業したトラブルが原因もしくは関連して、『今回のトラブルが発生したかどうか?』が判断基準になる」といいます。
「一般的に充電して走行できている場合は『充電すれば走行は可能』とJAFが判断しているので、同じ日にバッテリー上がりが起こっていても『前回のトラブルが関連している』とは判断しませんので『一つの作業』とみなすことはありません」(JAF広報課)
ちなみに、「一つの作業」として有料になる場合は、通常なら救援依頼を受けた際に必ず会員に伝える決まりになっているそうです。
また、現場で費用が発生する場合も費用発生の説明を隊員が会員に必ず伝えるのがルールとのことでした。
これからの時期、雪道でスタックしたり、渋滞にはまってバッテリーが上がったりと、JAFの世話になる機会も増えそうです。会員でも有料になる作業があることは覚えておくといいかもしれません。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
もっとも恐いのはオルタネータのトラブル、これが何らかの原因でトラブると新品バッテリーも所詮は穴の空いたバケツと同じ