なぜ、ランボ「ディアブロGT」がショーウインドウに? 欲しくても売ってくれない理由とは

ミラノが1年でもっとも華やかに映える季節をご覧あれ

 ディアブロから離れ、さらに街探訪を続ける。

 やはりモンテナポレオーネ通り、スピーガー通り、サンタンドレア通り、この界隈は格別だ。コロナ禍の寂しい時期でも、想像力、企画力で行き交う人の心を魅了させる。圧巻はカルティエ。シンボルであるパンテールが建物を覆うような形で輝いていた。ショーウインドウにもパンテールが登場。

「ディアブロGT」を特徴付けるルーフ上のエンジン吸気ダクトがよくわかる。窓の向こうにはプラダのショップが見える
「ディアブロGT」を特徴付けるルーフ上のエンジン吸気ダクトがよくわかる。窓の向こうにはプラダのショップが見える

 グッチのウインドウにはいつも驚かされる。今年は金魚のオンパレード。何故金魚? とその大きな金魚に思わず見惚れてしまう。

 ティファニーは小さいながらも品があるショーウインドウだ。勿論、その他の通りもイタリアならではの発想力で街に華を添えていた。ショーウインドウは街の顔。街にエネルギーを与えてくれる原動力になる。見ているだけで楽しくなり、イタリアの底力が感じられる。

 さて、今年ミラノは企業とコラボレーションをし、21のクリスマスツリーを発表。ドゥオーモ広場にはコカコーラ社とのコラボレーションの大きなツリーが、ヴィットーリオエマヌエレ2世アーケードには、例年のスワロウスキーのキラキラツリーが、カドルナ駅広場には、バウリとのコラボレーションで今年仕事をなくしたイヴェント関係者が使用している照明機材などを入れる大きなボックスを組み立てたツリーが飾られた。

 スカラ座の前にはエンジーとのコラボレーションで風をイメージしたツリー、教会の前にはリーバイスとコラボレーションのジーンズの柄のツリー、センピオーネ広場にはエネルギー供給会社A2Aとのコラボレーションのツリーでゆらゆらと揺れる小さな電球が舞っていた。

 その他もそれぞれメッセージがしっかり込められたツリーだった。今年はコロナ禍を経験し、美しいだけではなく、人の心に訴える企画者の意図が感じられる、まさにこの時期に必要なクリスマスツリーだった。

 沢山の人の心を込めた光がコロナ禍を収束させ、来年に向けて新しい光を照らしてくれますように。来年のラルスミアーニの展示車にも期待。

【画像】ミラノの個性的なクリスマスツリーを一挙公開!(34枚)

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