美しすぎる最高級セダン レクサス新型「LS」の進化は止まらない?

内外装もレクサスのフラッグシップモデルに相応しい進化

 もちろん、見た目のアップデートもおこなわれています。エクステリアはフロントマスク変更が中心で、ノーマル系はスッキリ&上品、Fスポーツは精悍さがアップ。

 レクサスのスピンドルグリルもより馴染んだように感じます。新たに設定されたボディカラー「銀影ラスター」は、是非とも選択して欲しい色のひとつです。

 パッと見は普通のシルバーに見えますが、粒子感を感じさせない滑らかさと光の角度によってさまざまな表情を見せ、「LSのデザインってこんなにこだわっていたのね」と改めて実感したほど。

 個人的にはノーマル系だと艶やかさアップ、光モノが抑えられたFスポーツだとドライに感じました。

 インテリアはワイドディスプレイ採用がメインです。タッチパネル対応のためにモニターが手前に移動されていますが、機能的には理解できるも流れるようなインパネデザインのバランスを崩しているのが残念なところ。

 LSはレクサスのフラッグシップをけん引するモデルだからこそ、潔くインパネ変更をおこなったほうが良かったと思っています。

 ちなみに最上級のエグゼクティブは「和」のテイストを活かしたインテリアコーディネイトが特徴ですが、新型では「切子調カットガラス+ハンドプリーツ」に加えて「プラチナ箔+西陣」を追加。

 好き嫌いは大きく分かれると思いますが、大胆なのにさりげない和のテイストは「ニッポンのレクサス」らしさが出ており、個人的には大歓迎です。

美しき日本の伝統文化をアートへと革新した 「プラチナ箔&西陣」
美しき日本の伝統文化をアートへと革新した 「プラチナ箔&西陣」

 今回の進化で「LSらしさ」が戻ってきたと思いますが、「最初からやってよ」というのが本音です。

 そういう意味では、ここがLSにとって“本当”のスタートラインだと思っています。

 さらに2021年にはAI技術を取り入れた最先端の運転支援システム「Lexus Teammate」の「Advanced Drive」の導入も予定されているようなので、そちらも楽しみです。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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2件のコメント

  1. レクサスの原点なら音を封じ込めることが静かさ?と勘違いした初期より二代目が良いかも、筆者の最初からやってよ〜、正しくその通りだろね。
    もしもLSが未だにセルシオとしてTOYOTA店で買える車だったら最初から改良型のLSだったかもしれないね。
    LSと同じエンジンの先代GSやマジェスタが本当のセルシオ後継だったらな〜と何時も思う。

  2. ある意味失敗作ですね。
    競合独逸ブランド車の影響に引っ張られてのロングホイルベースのクーペルックは、
    LSの持つべき荘厳さを失い取り回しの悪さもあって、
    景気低迷で苦しむ日本のシャチョーさん方は買ってくれなくなりましたからね。
    そしてサイズバリエーションへの柔軟性を欠いたこのGA-Lシャシープラットフォームのせいで
    ISは現行改良に留まりGSとマークXは消滅の運びとなった点でも失敗作ですよね。

    日本伝統の工芸素材を切った貼ったしても
    デザインとの調和をとれていないただの張り合わせに過ぎない様にしか見えないよ。
    初代LSは、当時にトヨタの枠にとらわれない高級車として
    いちからすべてを超越するために開発に心血を注がれた車
    それに比べれば現行LSはブランドの御都合主義で独自性を見失い
    他車のトレンドに追随し路頭に迷ってる様に見えるんだよね。

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