同車種でなぜ価格差400万円? トヨタ「アルファード」の謎 ベースと最上級で異なる豪華さとは

トヨタ「アルファード」は、いまや人気と実力を兼ね備えた最強の国産ミニバンといえます。さらに、ひとつのモデルでベースグレードから最上級グレードの価格差が400万円以上あるのも珍しいモデルです。なぜ、アルファードのグレードには400万円もの価格差があるのでしょうか。

ベースグレードでも充実の装備だが、購入者はどこに注目している?

 いまや日本で一番売れているミニバンとなったトヨタ「アルファード」。その迫力かつ高級感のあるデザインから高級ミニバンともいわれています。
 
 しかし、設定されるグレードの価格も国産モデルかつミニバンにおいては超高級で、最上級グレードの775万2000円となり、エントリーグレードの352万円とは約400万円の差が存在。なぜこれほどまでの価格差があるのでしょうか。

価格差400万円! トヨタ「アルファード」の謎、なぜ価格差が大きいのでしょうか
価格差400万円! トヨタ「アルファード」の謎、なぜ価格差が大きいのでしょうか

 3代目となる現行モデルは2015年に登場しました。日本自動車販売連合会によると2020年11月の新車販売台数では1万109台を記録し、登録車ランキングで3位に輝いています。

 外観デザインは、大胆なフロントフェイスが特徴的で、メッキ加飾が施された大型の格子状グリルと、精悍なヘッドランプデザインは高級感があり、圧倒的な存在感を与えています。

 ボディサイズは、全長4945mm×全幅1850mm×全高1935mm。姉妹モデルである「ヴェルファイア」とは外観デザインで差別化が図られています。

 高級ミニバンといわれるゆえんは、価格や外観デザインだけではありません。

 内装は、緻密な作り込みが魅力で、ドライバーや同乗者に高い満足度と快適なひとときを提供する上質さと、グレードに応じたさまざまなシートレイアウトが大きな特徴となっています。

 7人乗り仕様では、2列目に独立式シートを採用。大型アームレストやオットマンを備えた豪華なグレードも設定されています。

 3列目シートは両サイドへ跳ね上げて格納することも可能で、大型のスーツケースなど荷物を積んでもゆとりある空間を確保。

 高品質な室内空間は「まるでファーストクラスのような乗り心地」といわれるほど、ユーザーから高い評価を得ています。

 アルファードのラインナップは、ガソリン車/ハイブリッド車、2WD/4WDが選択可能で、グレードはベースグレード「X」(352万円)から最上級の「Executive Lounge S」(775万2000円)までとなり、前述のとおり400万円以上の価格幅がある車種は珍しいです。

 パワートレインは、ガソリン車は2.5リッター直列4気筒エンジンと3.5リッターV型6気筒エンジンの2種類。ハイブリッド車では、2.5リッター直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせています。

 基本的なスペックやパワートレインにおいてグレードによる違いはそれほどまでないほか、安全装備ではトヨタセーフティセンスをはじめ充実の装備となっており、ベースグレードから最上級グレードで大きな差は無いように思えます。

 では、なぜグレード間で400万円以上もの価格差があるのはなぜでしょうか。トヨタの販売店スタッフは次のように話します。

「価格の差の違いは色々とありますが、ナビがついているかどうかでかなり価格が変わってきます。

 最上級グレードでは運転席のナビとは別に、後席にもディスプレイがついており、スピーカーは『JBLプレミアムサウンドシステム』を採用していて、音質が非常に良いのが特徴です。

 グレードによってシートの質感も変わってきます。エントリーグレードだと、布がメインのファブリック生地ですが、最上級グレードでは本革を採用していて、一気に高級感が増します。高級志向の人は高いグレードを選ぶ人が多くいらっしゃいます」

 また別のトヨタ販売店スタッフは、以下のように話します。

「アルファードはグレードが上がるほど、『2列目が充実』します。

 独立性・機能性・オプション装備は格段にアップするため、同乗者に対する『おもてなし』感は別格です。

 最上級グレードは法人の契約が多いのも、こういった背景があります」

※ ※ ※

 実際にエントリーグレードと最上級グレードの最大の違いは、外見からは見分けがつかない内装にあり、とくに販売店スタッフがいう2列目シートの作り込みが最大の違いです。

 ファーストクラスのような2列目シートにはLEDの読書灯が装備され、「リヤエンターテインメントシステム」やナビゲーションなどもフル装備となっています。

 最上級グレードは、役員用の社用車や公用車としても高く評価され、まさにエグゼクティブのためのラウンジといえる至高の1台です。

 また、専用パーツや装備が多数採用されており、まさにアルファードのコンセプトである「最高の質的贅沢を極めるクルマ」を最高の形で具現化したものといえます。

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