ドライバーの約半数が「事故の経験あり!」事故防止のためにできることとは

株式会社フィールドが、普通自動車免許を保有している全国の20代から60代の男女を対象に、「クルマの運転に関する調査」を実施。その結果を公開しました。

「ヒヤッとした」経験は、もはや当たり前!?

 2007年に超高齢社会に突入した日本では、当然ながらドライバーの高齢化も加速しており、高齢ドライバーによる踏み間違い事故や、高速道路の逆走による事故が頻発しています。

 そこで株式会社フィールドは、普通自動車免許を保有している全国の20代から60代の男女を対象に「クルマの運転に関する調査」を実施し、運転する上で忘れてはならない「交通事故」の防止についての注意喚起をおこないました。

交通事故のイメージ
交通事故のイメージ

 まず、はじめにクルマの運転に自信があるかを質問したところ、「ある程度自信がある」が49.2%ともっとも多く、次いで「あまり自信がない」が25.6%、「まったく自信がない」が17.3%、「非常に自信がある」が7.9%と続く結果となりました。

 これにより、約半数の人が、ある程度自信があると回答した一方で、あまり自信がない、まったく自信がないと、運転に自信がない人も4割以上いることが分かりました。

 次にクルマの運転歴を聞いたところ、「10年以上」が66.5%という回答でもっとも多く、次いで「3年未満」が15%、「7年から10年未満」が7.3%、「3年から5年未満」が6.8%、「5年から7年未満」が4.4%と続く結果で、運転歴と自信は必ずしも比例しないようです。
 クルマを運転中、交通事故に遭ったことはありますかとの質問には、4割以上の人が「事故を起こしたことがある(加害者)(21.5%)」、「事故に遭ったことがある(被害者)(21.3%)」と回答。この結果から、加害者、被害者の違いはあれも、クルマを運転していれば交通事故のリスクが相当高いことが分かります。

 さらに、どのような事故かを聞いてみると、「わき見運転による事故」が35.6%ともっとも多く、次いで「もらい事故」が30.1%、「雨や雪などによるスリップ事故」が9.9%、「スピードの出し過ぎによる事故」が7.1%、「ペダルの踏み間違いによる事故」が3.2%と続く結果となりました。

 もらい事故と回答した人が3割いることから、どんなに自身が注意していても、やはり事故は起こってしまうようです。

 では、事故にはならなくとも、危ない経験をした人はどのくらいいるのでしょうか。

 事故にはならなかったがヒヤッとした経験があるかを聞いてみると、なんと8割以上の人が「ある(86.1%)」と回答する結果となりました。 運転中のヒヤリは、もはや日常茶飯事といえそうです。

 どのような経験かを聞いてみると、「歩行者や他車の飛び出し」が62.5%ともっとも多く、次いで「スリップやスピン」が12.9%、「居眠り運転が10.5%、「ペダルの踏み間違い」が5.4%、「突然の車両故障」が4.6%と続く結果となりました。

 事故の経験の質問では3%程度だった、ペダルの踏み間違いという回答が5.4%まで上がっていることから、ペダルの踏み間違いそのものは意外と起こり得るといえそうです。

※ ※ ※

 将来、高齢者となった際には免許の自主返納を視野に入れるべきかもしれませんが、地方など交通インフラが整っていない地域では、まだまだ非現実的な部分があるのが現状です。

 当然ながら国も自動車メーカーも高齢ドライバーの事故などを問題視しており、「未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策」の方針のひとつとして、衝突被害軽減ブレーキの義務化を、2021年11月以降の国産新モデルから段階的に実施することが決まりました。

 そのような背景もあり、 現在発売されているクルマには軽自動車も含めて先進安全装備が装備されていることは珍しくありません。

 しかし、それはあくまで現行ラインアップのクルマの話です。

 一般財団法人 自動車検査登録情報協会の統計によると、2019年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均車齢は8.65年と、25年連続で過去最高齢となっています。

 踏み間違い事故は、運転者がブレーキペダルだと思ってアクセルペダルを踏んでしまうために起こります。

 いまできる選択肢のひとつとして、自動車メーカーやカー用品メーカーから後付け型の加速抑制装置も用意されているので、不安を感じたら、装着を検討してみてもいいかもしれません。

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