雪が降ったあとは要注意! 見た目ではわかりにくい危険な冬の路面とは
気温が摂氏3度以下になったら要注意
このブラックアイスバーンは、見た目はウエット路面と判別がつかない。そういう場所を走行するときにはどういうことに注意すればいいのだろうか。
ふだん、雪の降らない東京や大阪など大都市圏でも、冬にサマータイヤを履いたままで過ごすことにはリスクがともなう。
突然の雪に対応できないのはもちろんのこと、サマータイヤのゴムは気温が低いと硬くなる性質があり、ドライやウエット路でも適切なグリップ力を得ることができなくなる。タイミングとしては、夜間の気温が摂氏7度以下になったころを目安に、冬用タイヤに履き替えることをメーカーは推奨している。
スタッドレスタイヤのほか、日本でも流行の兆しのある「オールシーズンタイヤ」も冬用タイヤと呼ばれる。
オールシーズンタイヤは、春/夏/秋のドライ/ウエット路と、冬のスノー路面を走行できるという、一年中履き替えいらずの性能が魅力。とくに非降雪地域に住む都会派ドライバーに人気のようだ。
スノー路面の場合、オールシーズンタイヤはその性能を発揮する。発進加速やブレーキングも、スタッドレスタイヤとほとんど変わりない感覚で運転できるのが特徴だ。
ただし、オールシーズンタイヤが苦手な路面はアイスバーンだ。凍った路面ではサマータイヤ並みにクルマが止まらない。
都会でも雪が降ってしまうと、除雪されない裏道などでは1週間くらい路面が凍結している場所が存在する。そうした場所の近くに住んでいる人は、オールシーズンタイヤではなくスタッドレスタイヤを装着するほうが安全だ。
ブラックアイスバーンを安全に走行するには、まず、クルマにスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着しているということが大前提となってくる。
とくに気温が下がる夜間、そして気温が上がってくる朝には、路面の氷の上に水が浮き、非常に滑りやすいブラックアイスバーンになりがちだ。
ただ濡れた路面に見えても、凍っているとスタッドレスタイヤを履いていてもスリップすることがあるので、急ブレーキや急発進、急ハンドルなど「急」の付く運転動作はせずに、ゆっくりと走ることが大切になってくる。
目安としては、外気温が摂氏3度を下回ったら注意が必要だ。輸入車などでは、摂氏3度以下になると氷の注意マークが出るモデルが多くある。冬のこの時期、外気温計がついたクルマは常時表示させておきたい。
※ ※ ※
そもそも、日本で発売されているスタッドレスタイヤは、アイス路面での制動性能を向上することを第一に、進化し続けてきた。
多くの日本のタイヤメーカーの場合、最新のスタッドレスタイヤを「プレミアムスタッドレス」、ひとつ前のモデルを「スタンダードスタッドレス」として併売している。
タイヤは日々進化している。同じタイヤメーカーの最新モデルと従来モデルを比較すると、アイス性能に関しては必ず最新モデルのほうが上回っている。
「プレミアム」と「スタンダード」のスタッドレスタイヤには価格差があるが、安心安全のウインタードライブのためには、できる限り最新のプレミアムスタッドレスタイヤを選びたいところだ。
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