雪が降ったあとは要注意! 見た目ではわかりにくい危険な冬の路面とは
都市部で突然降った雪。その後に運転する際には、凍結路面に注意が必要だ。晴天でも、気温が氷点下になれば路面は凍り、スリップしやすくなることもある。天気や気温によってさまざまに変化する路面だが、そんな路面のなかでも「ブラックアイスバーン」と呼ばれる状態が危険だといわれている。ブラックアイスバーンとはどんなものなのだろうか。
濡れた路面と間違えやすい 凍った路面のブラックアイスバーン
もう師走。すでに雪が降っている北海道や東北地方、上信越地方などの地域だけでなく、東京や名古屋、大阪などの大都市圏に住むドライバーも、突然の降雪には気をつけたいものだ。
冬季は雪が降ればスノー路面、交通量のある道路に雪が降り続けば圧雪路面、雨が降ったり路肩の雪が溶ければウエット路面、溶けた路面の水が凍ればアイス路面、そして凍った路面の雪が溶ければシャーベット路面と、気温や天候、標高や場所、時間、日なたか日陰かによっても路面状況はさまざまに変化していく。
路面が凍っている状態のことを、日本では一般的に「アイスバーン」と呼んでいる。
アイスバーンとはドイツ語で「スケートリンク」のことで、その名のとおり路面が凍結してツルツルの状態のことを指す。アイスバーンは、路面上にある水分が、気温が氷点下になって凍ることで作られる。
そのアイスバーンにもいくつか種類がある。
札幌や旭川など、降雪地域の大都市にある交差点にできやすいのは「ミラーバーン」と呼ばれている。
スタッドレスタイヤを履いたクルマが交差点の信号で停止/発進する際、路面の雪がタイヤによって磨かれ、わずかに溶ける。また信号待ちの際には、エンジンの熱や排気熱など、クルマ下部の熱によって雪が溶けていく。
こうして雪が溶けてできた水が、氷点下になることでまた凍結、さらにクルマの制動/発進により鏡面圧雪され、歩くこともままならないミラーバーンが作られていく。
交通量が多めの道にできやすいのは「圧雪アイスバーン」と呼ばれている。これは降り積もった雪の上を車両が通行することで、クルマの重みで雪が圧縮、氷になった路面のことを指す。
そしてもうひとつが「ブラックアイスバーン」だ。ブラックアイスバーンの怖いところは、一見するとウエット路面のように黒く濡れたよう見えるのに、じつは凍結しているというところだろう。
ブラックアイスバーンは、トンネル出入り口や吹きさらしの橋の上などのほか、降雪地域の都会の交差点などでもできていく。
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