コロナ禍でも前年超え! 絶好調のシトロエンを牽引する新型「ベルランゴ」とは

コロナ禍の影響を受けた2020年。1月から11月の累計台数を見ると、輸入車の新規登録台数は前年比マイナス15.5%と厳しい数字になっている。そんななか、前年同期比でプラス成長している数少ないブランドのひとつがシトロエンだ。1月から11月までの台数が4237台と、前年同期比プラス13.5%を記録している。その人気を牽引する新型車がMPVの「ベルランゴ」だ。実際に乗ってみた。

乗り味もシトロエンらしさを伝えてくる

 日本向けのエンジンは1.5リッターのディーゼルターボ「BlueHDi」のみで、むこうでは3段階の出力が用意されているうちのもっとも高性能版となり、いまやフランス車ながら少し前までの倍の段数を持つ8速のATが組み合わされる。

シトロエン「ベルランゴ」の走り。全高1844mmだが横風の影響もそれほど受けない
シトロエン「ベルランゴ」の走り。全高1844mmだが横風の影響もそれほど受けない

 音や振動が比較的抑えられているのに加えて、トルク感がやや控えめなこともあり、ドライブフィールは良くも悪くもあまりディーゼルっぽくない。低速走行時はパワートレインやタイヤが発する音がそれなりに車内に入ってくるのだが、速度が上がると周囲の音とまぎれてあまり気にならなくなる。

 現在グループPSAの主力となっている定評あるEMP2を用いたフロント部と、従来の改良版となるリア部を組み合わせたというプラットフォームも効いてか、足まわりの味付けも絶妙だ。

 見るからに重心の高そうなクルマのわりにはそれほどロールすることもなく、それでいてシトロエンとして求められるフワッとしたテイストを巧く出していて、感心した次第。

 基本形状はスクエアながら各部に丸みを持たせたボディ形状は、思ったよりも横風の影響を受けにくいことも印象的だった。

 ただし、中立付近の反応がなく、あるところからゲインが立ち上がるハンドリングはひとクセあり。もう少し最初から穏やかでよいので応答が欲しいと思った。

 なお、駆動方式はFWDのみで、兄弟車のプジョー「リフター」に搭載するグリップコントロールはこのデビューエディションについては非搭載となっているが、できれば選べるようにして欲しいところだ。

 ユニークなデザインにコンフォートな走り、そして極めて高い利便性と、シトロエンのこだわりに満ちた1台。次の受注を心待ちにしている人も大勢いることだろうが、この独創的な世界観にひとたび触れるとハマる人が続出しそうだ。

シトロエン新型「ベルランゴ」のインパネ
シトロエン新型「ベルランゴ」のインパネ

CITROEN BERLINGO SHINE XTR PACK
・車両価格:343万円
・全長:4405mm
・全幅:1850mm
・全高:1850mm
・ホイールベース:2785mm
・トレッド前/後:1685mm/1685mm
・車両重量:1590kg
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1498cc
・駆動方式:FF
・変速機:8速AT
・最高出力:130ps/3750rpm
・最大トルク:300Nm/1750rpm
・サスペンション前/後:ストラット/トーションビーム
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤ前後:205/60R16

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