未来のタイヤはどう進化? 未来を見据えたブリヂストンの「5つのタイヤ」とは
将来的な新分野となる「5つのタイヤ」とは?
既存製品の進化のみならず、ブリヂストンはいま、大きな時代の変化に直面しています。
CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリングなどの新サービス、電動化)やMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)といった100年に一度の自動車産業大変革を、ブリヂストンの「第三創業期」として捉えて、2050年に向けた新しい挑戦を始めているというのです。
そうしたなかで、ブリヂストンとしては将来的な新分野として「5つのタイヤ」の研究を進めているというのですが、一体どういうものなのでしょうか。
将来の自動車を取り巻く環境としては、一般モビリティの進化、バスやタクシーなどの自動運転化、そして生活に密着した小型のラストワンマイルモビリティなどが想定されます。
そのうえで、ひとつめのタイヤは「低価格の空気入りタイヤ」です。
ふたつめは、低価格と正反対の、「ランフラット性能、グリップ性能、乗り心地性能などに特化した高価格の扁平タイヤ」。
3つめは、「耐過重、転がり抵抗、タイヤ騒音を大幅に改良した高内圧ダウンサイジングタイヤ」。
4つめは、「低速小型モビリティ用のエアフリータイヤ」。そして5つめは、走行環境をセンシングする「知能タイヤ」です。
これら「5つのタイヤ」の研究開発の拠点となるのが、小平地区の「ブリヂストン イノベーション パーク」なのです。
こうした「5つのタイヤ」の研究開発では、ブリヂストン単体ではなく、積極的に他業種とコラボレーションしていくとのことですが、どのような新技術が登場するのか、タイヤの進化から目が離せません。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
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