冬の夜空に2700発の花火! ジープが贈るイベントとは
2700発のオリジナル花火でジープファミリーを元気づける!
「Jeep HANABI 2020」と銘打たれたイベントは、関東・関西・東海の3地区で開催されたが、その第1回目は2020年10月31日に静岡県・スノーパークイエティでおこなわれた。
このHANABIプロジェクトは、オーナー向けカスタマーケアサービス「ジープ・ウェイブ」スタートを記念するものでもあり、また、コロナ禍において今夏開催できなかったアウトドアフェスティバルの代わりでもあった。
ジープオーナー限定のイベントであるので、花火会場には現行モデルである「レネゲード・トレイルホーク」で家族4人で向かうことにした。今回のイベントは、事前の抽選で選ばれたオーナーが1台のジープで参加することができ、乗車定員までならば何人で訪れてもOK。家族または友人たちと花火を楽しむオーナーが多いだろうという予想のもと、なるべくジープオーナーと同じような条件でイベントを体験するためだ。
スノーパークイエティの最寄りである裾野ICで東名高速を降り、道中のコンビニエンスストアに立ち寄って飲み物などを補充。コンビニの駐車場にはほかにも現行モデルのジープが停まっており、おそらく目的地は同じなのだろう。南富士エバーグリーンラインでは、会場までの道中を数台のジープと一緒にトレイン走行となったが、知らないオーナーと一緒にドライブするのも、こうしたイベント会場に向かうときの楽しみのひとつである。
日没前に会場入りすると、すでに大勢のジープが会場に整然と並んでいて、その光景は圧巻。入口でポップコーン、フライドチキン&フライドポテト、サンペレグリノ(炭酸水)を無償でいただき、まさにドライブインシアターにでも訪れた気分。同じく配布されたジープオリジナルのマスクキットは、コロナ禍の現在、ちょっと嬉しいアイテムだ。検温と消毒を済ませ、いざ会場へ。
会場には、「ラングラー」「グランドチェロキー」「チェロキー」……と、現行モデルが花火の打ち上がる方角に向かってすでに整然と並べられている。スタッフに誘導してもらった列の前方に近い場所にレネゲードを停車。雲もない眼前に広がる空のパノラマにあるのは、満月のみ。夕暮れ時ということもあり、遠くの駿河湾とオレンジに染まっていく空のコントラストはすでにインスタ映えする光景で、花火が打ち上がる前から多くの人が写真を撮っていた。
陽も完全に沈み、いよいよ花火の打ち上げ開始。きっと、この日集まった人たちのほとんどが、まさかこれほど間近で花火が打ち上がるとは思っていなかっただろう。夜空を彩る大輪の花火は、フロントウインドウ越しではとうてい収まらないほどの大スケール。
打ち上げ時の「笛」と呼ばれる効果音(「ヒュ〜」という花火玉が上昇するサウンド)や花火が炸裂する「ドンッ!!」というサウンドと、頭上の鮮やかな花火の開く様は、ずれもなく完璧にシンクロしているほどであった。
サンルーフのある車両はルーフを開け放ち、身を乗り出して花火を鑑賞。列の前方であったわが家は、頭上の花火が車内からはまったく見えないので、クルマから降りレネゲードのボディサイドにもたれ掛かって頭上を仰ぎ見るようにして花火を鑑賞した。車外に出ても、1台1台の車両間隔がキープされていたので、十分にソーシャルディスタンスは保たれていた。
花火の様子は車内のFMラジオを通じて実況中継もされており、それがなければ、ジープオリジナルのセブンスロット花火を見落としていたかもしれない。真っ直ぐ天に伸びた7本の花火の軌跡がセブンスロットを、そしてそれを挟んだふたつの大輪がヘッドライトを表すという、オリジナルの花火だ。
およそ2700発、30分ほどの夢のような時間は、寒さも忘れるほどエキサイティングな体験だった。まるでプラネタリウムで花火を見ているかのような、打ち上げ花火に包まれるような感覚は生まれて初めて。夏ではなく空気の澄んだ季節だったことも、花火がクリアに見えて印象をさらに強めたに違いない。
関西では舞洲スポーツアイランド、東海では大塚海浜緑地ラグーナビーチで同様の花火イベントが開催されたが、これらすべてがジープオーナーたちへのオリジナルイベントなのである。
ジープ・ウェイブに入会すれば、こうしたイベントへの招待だけでなく、オーナーフォトコンテスト参加資格や、フォトコンテスト参加者へのフォトブックプレゼントなどもあり、ジープのある生活がさらに彩られることは間違いない。正規輸入のジープを持っている人は、愛車の車台番号さえ分かればだれでも無料で入会することができるので、入っておいて損はないだろう。
個人的には今回の花火イベントは、FCAジャパンからオーナーに向けて、ステイホームのストレスを発散してもらおうというプレゼントのようにも感じられた。帰路のレネゲードの車内は、花火を見終わったあとの興奮も手伝って、実に久々に家族四人での会話も盛りあがった。きっと、「Jeep HANABI 2020」の帰り道、すべてのジープの車内はそれぞれ、幸せな空気に包まれていたことだろう。
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