ポルシェ「911」でキャンプへGO! 911にルーフテント搭載は可能か?
コロナ禍において、オートキャンプが見直されている。キャンピングカーやトレーラーハウスも注目度が上がっているが、ルーフテントを愛車に搭載するスタイルがもっともホットだ。そこで、ポルシェ「911」にルーフテントを搭載して、新しいカー・アドベンチャースタイルを切り拓いたキーン氏の例を紹介しよう。
「911」ルーフテント搭載するのが新しい!
アメリカの起業家ブロック・キーンは、ポルシェへの情熱と雄大なアウトドアへの愛情を組み合わせて愛車の「911」とともに長い旅をおこない、それがソーシャルメディアでセンセーションを巻き起こすことになった。
図らずもカリスマとなった彼は、世界中のインスタグラムのフォロワーたちを、まったく新しいタイプのカー・アドベンチャーへといざなっている。
キーンの旅は、日常のアシに使う996型ポルシェ911を見つけた時から始まった。若き起業家がオレゴン州の友人が営むディーラーからそれを購入した時点で、アトラスグレーの「カレラ4S」は走行距離6万マイル(約10万km)で、ほんのわずかの手間で路上に復帰できたそうだ。
スマートで控えめな911は、ありふれた通勤シーンでも、キーンと妻が定期的にスキーやスノーボードをしに山へと長距離移動するときでも、日常のドライブに活躍してくれた。
「この辺は雨が多いから全輪駆動がいいんだ」と彼はいう。「海岸と山に挟まれた素晴らしい道をドライブするのは、ポルシェにぴったりなんだ」
アウトドアなライフスタイルを送るキーン夫妻は地元ポートランドのキャンプ用品店にもよく足を運んでおり、そこでキーンは安売りされていたルーフテントが気になった。クラシック・レンジローバーに理想的だと想像したのだ。
幸か不幸か、そのテントは古いSUVのルーフバーにはマッチしなかったのだが、その直前マウンテンバイクを運ぶつもりで996に取り付けたばかりのルーフラックと完璧にフィットしたのだった。
「家に帰る途中、たくさん好奇の目で見られたよ」とキーンは振り返る。「信号で停まるたびに、出くわした人たちは信じられない様子で両手を上げていた。帰宅したらすぐにテントを展開して、妻にテントの必要性を説いたんだ」
決定的瞬間は、夫婦でポルシェに乗って野外コンサートに参加し、初めてルーフテントでキャンプした時に訪れた。インスタグラムにアップした写真が人々の想像力を刺激して、テントのメーカーが接触してきたのだ。キーンによれば、彼らは自分たちの製品が思いもよらないクルマに付いていることに興奮すると同時に、強度が十分でないのではと心配もしていた。
「彼らは僕を本社に招待して、ルーフラックとクルマについて耐力・耐荷重試験をチームでおこなってくれた。そして、ルーフラックに設定されている重量制限の3倍の重量だったにもかかわらず、ものの見事に合格した。彼らがお墨付きをくれた瞬間、僕はテントをクルマの上に置きっぱなしにすることに決めたよ」
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