SUVだけど中身は「GT-R」のモデルとは!? ユニークすぎる異色のSUV5選

超絶パワーの日米2台のスーパーSUVとは!?

●ジープ「グランドチェロキー トラックホーク」

とてつもないエンジンを搭載したSUVの「グランドチェロキー トラックホーク」
とてつもないエンジンを搭載したSUVの「グランドチェロキー トラックホーク」

 ジープブランドを傘下に収めるFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は、これまでクライスラーのモデルで高性能な「SRT」シリーズを手掛けてきました。

 その開発エンジニアたちが、ジープのフラッグシップ「グランドチェロキー」の性能を極限まで追求し、誕生したのが「グランドチェロキー トラックホーク」です。

 エンジンは6.2リッターV型8気筒OHVスーパーチャージャーを搭載し、最高出力はスーパーカーも顔負けの710馬力を発揮。

 当然、シャシや足まわりも強化され、20インチホイールを標準装備し、サスペンションにはビルシュタイン製ダンパーを搭載、ブレーキシステムはブレンボ製を採用しています。

 全長4890mm×全幅1980mm×全高1800mmという堂々としたボディサイズを誇り、高性能モデルながら派手な演出は控えめです。

 内装では大きくサイドサポートが張り出したスポーツシートが装着されるなど、従来のジープのイメージとは大きく異なります。

 なお、グランドチェロキー トラックホークは日本でも正規輸入されおり、価格(消費税込)は1356万円です。

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●日産「ジュークR」

「GT-R」の性能が与えられたスーパーSUVの「ジュークR」
「GT-R」の性能が与えられたスーパーSUVの「ジュークR」

 2010年に登場したコンパクトSUVの日産「ジューク」は、手頃なボディサイズのクロスオーバー車で、内外装のユニークなデザインが高く評価されました。

 とくにフロントフェイスはそれまでのSUVに無いほど個性的で、クーペとSUVを融合させたようなフォルムと相まって、人気となります。

 発売時は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載した2WDのみでしたが、少し遅れて高出力な1.6リッター直列4気筒ターボエンジン搭載車と4WD車が追加ラインナップ。その後も改良が続けられ、日本国内では2019年に販売を終了。

 一方、2011年に、世界最速のクロスオーバーSUVを目指して、「GT-R」の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンや4WDシステムなどを移植した「ジュークR」のコンセプトカーをドバイのイベントで公開。

 見た目はSUVでありながら中身はGT-RというジュークRは、ボディやブレーキ、足まわりも487馬力の高出力エンジンに合わせて強化され、最高速度は250km/hオーバーと公表されました。

 内装もメーターパネルやディスプレイなどGT-Rに準じたモデファイがおこなわれ、シートもフルバケットを装着。

 そして、2012年には欧州日産が553馬力まで出力を高めたジュークRの限定生産を決定し、価格は日本円で約5000万円と超高額で販売さました。

 さらに2015年には600馬力のエンジンを搭載し、外装をさらにモデファイした「ジュークR 2.0」を発表してます。

※ ※ ※

 SUV人気は各メーカーに大きな影響を与え、いまではランボルギーニやマセラティ、ロールスロイス、ベントレーといった高級車メーカーからも、超高額かつ高性能なモデルが販売されています。

 また、国内でも続々と新型SUVが発売されており、あらゆるニーズに対応するなど、もはやSUVブームと呼んでいいでしょう。

 今後SUVは、ミニバンのようにブームから定番の車種になると予想されますから、まだまだ快進撃が続きそうです。

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