1800万円の「ランドクルーザー」驚きのカスタム内容とは?

およそ1800万円! 驚愕の落札価格のヒミツとは

 さらにもう1台のランドクルーザー、「FJ43」は、生産年としては1981年式と発表されているが、その後さまざまな改良を加えられ、現在でも強力で上品な走りを実現してくれるモデルであった。

●1981 トヨタ FJ43「ランドクルーザー」

ランドクルーザーのレストアやメンテナンスでは全米でも有名なFJ社が手掛けたトヨタ FJ43「ランドクルーザー」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
ランドクルーザーのレストアやメンテナンスでは全米でも有名なFJ社が手掛けたトヨタ FJ43「ランドクルーザー」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 出品車を製作したのは、ランドクルーザーのレストアやメンテナンスでは全米でも有名なFJ社で、ブルー(FJ社ではミディアム・グリーンと表記している)のボディカラーと、ホワイトのハードトップのコンビネーションが実に美しい。

 さらに驚かされるのは、このモデルがフレーム構造から完全なフレームオフ構造に改められていることだ。

 搭載エンジンはトヨタの1FZ直列6気筒燃料噴射とされ、4476ccの排気量から実に215psの最高出力を発揮する。

 インテリアも実に豪華な仕上がりだ。レザー素材を贅沢に用いて作り上げられたキャビンは、高級なサルーンのそれといっても言い過ぎではないくらいの質感を持っている。ステアリングホイールやメーター類も、新品のようなフィニッシュだ。

 それはまさに現代のパフォーマンスとヴィンテージプレゼンテーションの融合といってよい。オリジナルに拘るカスタマーには、あるいは興味の対象ではないのかもしれないが、これだけ性能とクオリティを持つFJ43は、現在ではそう簡単には見つけられないだろう。

 そのあたりの事情を反映してか、入札価格は次々に更新され、エスティメートの8万−10万ドルを遥かに超えて最終的には17万3600ドル(邦貨換算約1805万円)が表示されるに至った。

 ランドクルーザーの人気、そしてFJ社の確かな仕事が認められた結果といえるだろう。

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